ふにゃ~。朔太郎にゃ。
ご主人が、大好きなご主人が帰ってこないんにゃよ~。
にゃー!お母さんが言うには「今日と明日は帰って来ないよ。」
何?何処へ行ったの?どうして帰って来ないの?
僕の頭は大パニック!
「さくにゃあには分からないだろうけど、いろいろあるんだよ。」ってお母さんは笑っているにゃ。
「年頃の女の子は特に、な。」ってお父さんまでにやにや。僕の不安はいやますばかりにゃ。
心配で、玄関の前をうろうろし始めた僕に、「あら、やだ。れおん君みたい。」とはお母さん。
れおん猫も同じように、ご主人が帰って来るまで、玄関で待っていたんにゃって。
にゃあ。そんなことはどーでもいいにゃ。ご主人は何処?
僕のあわてぶりが可笑しくてしょうがない、って顔をしてお母さんが宥めてくれたにゃ。
「大丈夫よ、さくにゃあ。一緒に行ったのは女の子だから。彼氏じゃないから。」
ふにゃあ。良かったにゃあ。とりあえず、ご主人を男に取られる心配はいらにゃいんにゃ。
って、それなら帰って来ないのはにゃぜ?って複雑に悶える僕。
「だから、単に遊びに行っているだけだよ。泊まりがけで。」
えー!僕を置いてお泊まりにゃの?んにゃあ!
再び悶える僕にお母さんは「大人しく待っていれば明後日の朝には帰って来るから。」
にゃから、それは慰めにならないから!
にゃー!結局、その日の僕は眠れない一夜を過ごしたのでした。ぐすん。
come back ご主人!
黒猫日記87
にゃおん。朔太郎にゃ。
僕はご主人が大好きで、独り占めしたい、といつも思っているにゃあよ。
でも、その邪魔をするのは、お母さんばかりとは限らないんにゃ。
勿論、子離れしていないお母さんは、ご主人がおうちにいる間中、何かとひっついているんにゃけど、それ以上に厄介な存在がちゃんとご主人にぴったりとくっついているんにゃ。
それは誰かって?ふにゃあ。それはなんと、先輩猫のれおん君なんにゃよ。
え?れおん君は天国にいるはずじゃないか、って?
うん。僕もご主人もそうだとばかり思っていたにゃ。
でも、ね。お母さんにはしっかりとご主人の左肩の上に乗っかっているれおん君が見えているんにゃって。
どうやら完全にご主人の守護霊猫になっているらしいのにゃ。
僕がご主人の左肩から感じていたプレッシャーの正体がそれで納得できたんにゃ。
それに、実質被害もあるにゃ。
ご主人に抱え上げられて左肩の上にお顔を出すと「ぺしっ!」
そうなのにゃ。僕の顔に猫パンチが飛んでくる感触。
そして、夜、僕がご主人のお布団に「一緒に寝よう!」とお誘いに行くと、必ず「ぺしっ!ぱしっ!」
それは「ご主人に手を出すな!」と実力行使されているに違いなく、僕はすごすごと引き下がらざるを得ず…。
そうにゃの。僕はこのおうちに来て一年以上経つのに、まだご主人と一夜を共にしたことはないんにゃ。ぐすん。
余りにも寒くて、お母さんの布団に避難したことはあるんにゃ。不本意にゃがら。
でも、是非とも一緒にいたいご主人のお布団にはそういう訳で進入禁止。
最初、ご主人もなんとか僕と寝ようと努力してくれたんにゃ。
だけど、お布団に入れた途端、びくっとして後ずさりして逃げ出す僕の様子を見て、「もしかして?」って思ったんにゃって。
そうにゃの。この頃は僕にはその姿すらありありと見えちゃっているんにゃよ。
そして、ことごとく僕がご主人を独り占めしようとするのを邪魔してくれるんにゃ。
にゃ~!僕はどうしたら良いんにゃろう?
「とりあえず、れおん猫より強くなれば?」っていうのがお母さんからのアドバイス。
それ以来僕は、頑張ってご飯を食べる日々を送っているところ。何せ、体が大きいことが猫にとっては強さの象徴にゃからね。
さて、そんな僕の苦労はいつににゃったら報われるのかにゃあ。え?僕の性根が直らない限り無理?にゃー!それを言っちゃあお終いにゃよ!
黒猫日記86
うにゃ。朔太郎にゃ。
日向ぼっこで出窓に佇んでいたら、お母さん曰く、「でっかい猫だわよねえ。」
それを受けてご主人曰く、「でかい猫ですよぉ。」
全く、何を言うのやら、って黙って聞いていたんにゃけど、単に四方山話らしいにゃ。
人間って、お天気の良いこんな日には、かなり頭がぼんやりするみたいにゃ。
「さくにゃあったら、また太ったみたいよ。」
出窓の僕を肴に、会話は続く。
「今、何キロあるんだろうね…?」
「う~ん、お米よりは重いんだろうねえ。」
「お腹のところの皮下脂肪、握れるくらい、たんとあるものねえ。やっぱ、若年性メタボ?」
「お父さんが悪いんだよねえ、余計なものばかり食べさせて。」
「だよねえ。猫にはカリカリだけを与えるのが一番猫にとってはいいのにね。」
「そうなのよね。でも、おつまみを猫にあげるのを唯一の楽しみにしているお父さんに、やめろ、とは言えないじゃない?」
「だよねえ。これじゃあさくにゃあは太る一方だね。長生きできないなあ。」
「可愛がる方法が間違っている、と言うか…。食べたがる猫が不憫、と思うんだろうね。」
「うん。分かる気はする。」
「貧乏で食べる物にも苦労したからね。例え猫でもお腹を空かせているのを見るのは忍びないんだろうね。」
「ふーん。色々あるんだね。」
「まあ、今も貧乏は変わらないけど、食うのだけはなんとかなっているから。昔のことはどうしようもないよ。」
にゃあ。にゃんだか暗い話だにゃあ。
「今現在、家族三人と猫一匹が、無事に生きていっている、ってことが大事なんだよねえ。」
「その通りだね。こうやって猫日和に日向ぼっこ出来る幸せ、ってすごいことだと思うよ。」
「そうだねえ…。」
あれ?静かになったと思ったら、お母さんもご主人も眠っちゃっているにゃ。にゃあ。やっぱりこんな日は人間も気持ちがよくてうとうとしたくなるんにゃね。
さて僕もご主人の隣で寝ようかにゃ。う~ん、ぽかぽか、良い天気。
おやすみにゃさい。
黒猫日記85
にぃ。朔太郎にゃ。
おうちではこの頃、「もう一匹、子猫が欲しいね。」って話が持ち上がっているんにゃ。
「黒猫には飽きた。」と言うのがご主人の冷たい意見。
ふにゃ~。僕が黒猫なのは僕のせいじゃあにゃいやい!
ってイジケていたら「そんなところが可愛くないんだよね。だから、可愛い子猫がいいな。」
ご主人が追い打ちをかける。
「今度はしましまが良いなあ。」とはお父さん。
「白猫が長いこと頑張っていたからなあ。変わったのがいい。」
にゃー!だから、僕がいるってば!僕の立場はどーなのさ?!
「私は私だけの猫が欲しいなあ。」とはお母さん。
「さくにゃあは私と遊んでくれないし、私のことを一番下だと思っているもの。私を飼い主だと思ってくれる子猫が欲しい。」
にゃ?僕にはご主人しか目に入らないのがそんなに悪いの?
僕がこんな性格なのがそんなに悪いの?
確かに僕は、芸の覚えは悪いし、お返事は出来ないし、盗み食いはするし、ゴミ漁りはするし…。にゃー!悪いとこばっかり?!
ふるふるふる。僕にだって良いとこはいっぱいあるはずにゃ。
ってご主人に詰め寄ったら、「…まん丸きらきらお目々で首を傾げて人を見るところは可愛いかなあ。」にゃって。
それだけかい!って突っ込みを入れたくなったにゃ。
ご主人、さんざん考えて、「…他には、ない。」
にゃー!にゃー!にゃー!そんにゃあ!
「さくにゃあは重たいし、お散歩もしてくれないし、ケープも着てくれないし、お外に出てもくれない。私、リードでお散歩している黒猫さんに憧れていたんだよね。」とご主人は突き放す。
ふにゃあ。それって、僕はもういらないってこと?
ぺしゃんこになった気分でいたら、ご主人がそっと頭を撫で撫で。
「おばかなさくにゃあ。バカはバカなりに可愛い、って言葉を知っている?さくにゃあはさくにゃあでいいんだよ。」
にゃあ?僕には良く分からにゃい。
「みんな猫好きだから、一度、たくさんの猫に囲まれて生活してみたい、って思っているだけなんだよ。さくにゃあが嫌がったり、縁がなかったりしたら、おうちには他の猫は来ないよ。」
にゃ?ご主人は複雑な笑い方。僕には理解不能。結局、僕はまだまだ若い猫にゃんだね…。
黒猫日記84
にゃ。朔太郎にゃ。
お母さんたら、はりきって帰って来たと思ったら、僕の前に買い物袋を置いてにこにこ。
「さくにゃあ、さくにゃあの大好きなかりかりがとっても安かったから、いっぱい買って来ちゃった。」にゃって。
にゃ。確かにシーバデュオは僕の大好物にゃよ。
でも、それを五箱も目の前に積まれた僕としてはたじろぐしかないじゃにゃい?
お母さんは得意げににこにこ。
僕は、どうせすぐには貰えないお預け気分に、うんざり。
あの、ね。朝ご飯と晩ご飯を貰う時にも、しっかり「お手、お代わり、両手。」ってさせる癖に、何もなしでおいしい物をくれる訳がない、ってことぐらい、僕にだって分かるんにゃよ。
ふにゃあ。用心深く疑いの眼差しでお母さんの出方を見守っていると、やっぱりさっさと袋をかたずけて、「さくにゃあ、今度はお返事できるようになろうね。」にゃって。
それから朝晩、僕は、ご飯を貰うために「お返事」まで強要されるようになったのにゃ。
「だいたい、うちのこになった猫は、芸をしなければいけない。」って言い切ったのはお父さんにゃんだけど、芸を仕込むのはお母さんの役目らしいんにゃ。
にゃものにゃから、僕はおうちに貰われてきてすぐに、「お手」の訓練をさせられたんにゃよ。
先輩猫のれおん君は、「お返事」も「尻尾ぱたぱた」も「お手、お代わり、両手」も「お出迎え」も出来たんにゃって。
同じ猫なら出来ない訳はない、っていうのが、このうちの人達の意見で、僕の意見や素質なんか完全に無視してくれちゃっているんにゃよ。
とはいえ、僕としては今は亡き先輩猫とはいっても、他の猫と比べられて面白い訳ないじゃにゃい?
にゃから僕は、お母さんの「さくにゃあ、お返事は?」の声を完全無視。
そのために少々ご飯を貰うのが遅れようとじっと我慢。
お母さんは僕の頑固さにあきれ顔。
にゃあ。僕にだって譲れないことはあるんにゃよ。
にゃんだか、お母さんに反抗期な僕なのでした。
黒猫日記83
みゃ。朔太郎にゃ。
暖かくなったと思ったら、にゃんだか寒いにゃね。
猫の僕にはこの寒さは結構きついにゃよ。
昼間は少し暖かいものにゃから、お母さんたら節電しておこたをつけてくれにゃいし、猫は日向ぼっこをしなさい、って窓に追いやられるし。
お日様が出ていればまだいいにゃ。
夜になって、ご主人が帰ってくるまでが寒いのにゃ。
お母さんが台所に立つと誰もいなくなるから、体温を奪える人間がいにゃい。
僕は空きっ腹で寒い思いを抱きながら丸まっているしかにゃいんにゃ。
まあ、ご主人とお父さんが帰ってきて、僕はどちらかのお膝に納まれば、体温でぬくぬく出来るんにゃけど。
夜はまた寒いんにゃ。
僕には夜、人間と一緒のお布団で眠る習慣はないのにゃ。
にゃから、おこたの隅で丸くなって無理矢理眠るんにゃけど、さすがに明け方の寒さは堪え切れにゃい…。
尻尾を丸めてすごすごと、一番気が付いてくれそうなお母さんのお布団に向かうにゃ。
枕の横に立って、お母さんの頭をぺん。
それで気付いてくれる時もあるけど、大抵は無理。そしたら今度はほっぺを優しく猫パンチ。ぺ・ぺん。
それでもダメなら強行突破。
お布団の縁に猫パンチの嵐。隙間が空いたところを狙ってするりん。
僕の冷たい毛皮に触れて、お母さんも必ず一度目が覚めるんにゃって。
「さくにゃあ、来たの。」って言うと、腕枕してくれるんにゃよ。
僕はおっぱいに肉球を押しつけて暖まりながら、やっと熟睡するのでした。にゃん、にゃん。
でもお母さんは早起きで、僕のぬくぬくは、いいとこ一時間でお終い。
ふにゃ~、って一緒に起きるしかない僕。
にゃってご主人のお布団は怖いし、お父さんは寝相が悪いし。
にゃ~。早く、暖かくならないかにゃあ。こんな中途半端が一番困る僕なのでした。にゃん、にゃん。
黒猫日記82
ふにぃ。朔太郎にゃ。
ご近所に僕とよく似た黒猫を発見した、ってご主人が言っていたにゃよ。
それがね、すらっとした姿形の良い猫さんで、尻尾も曲がっていなかったんにゃって。
それでいて、まん丸きらきらお目々で、首をちょっと傾げてご主人を見ていたんにゃって。
ご主人曰く、「かわいー!同じ黒猫とは思えない!」
にゃー!それはどーいう意味にゃ?
僕にそっくりだって言ったじゃにゃい。にゃったら僕だって可愛いってことでしょ?
にゃあ、にゃのにお余所の猫は可愛くて僕は可愛くないって何故?
ご主人は笑って、「だって、さくにゃあは丸すぎるでしょ。重たすぎるでしょ。大きすぎるでしょ。」
にゃー。育ちすぎたと言いたいのかにゃ!それは僕の責任じゃにゃい!僕はただ成長しただけにゃ。
大きくなってどんな風になったからって、僕は僕。これからもう一度小さくなることなんて出来ないにゃ。
こんな僕じゃご主人は嫌いにゃの?
ふにゃ~。ってしょげていたら、余計にご主人は笑って、「さくにゃあは、さくにゃあ。お余所の猫はお余所の子。うちの猫はさくにゃあだからね。」にゃって。
にゃ。良かったにゃあ。僕は、ご主人に嫌われていないにゃね。にゃあ。ほっとしたにゃ。
まったく、人騒がせ、んにゃ、猫騒がせにゃご主人にゃ。
でも、僕はご主人が大好きなんにゃ。にゃから許してあげるにゃ。偉いでしょ。にゃ。
黒猫日記81
にゃ。朔太郎にゃ。
おうちでは今、肉球マシュマロがブームなんにゃ。
長野のお店で通販しているやつ。
ふにふにのマシュマロの上に猫の肉球が付いているにゃよ。
味もバニラやチョコや胡麻味なんかがあるんにゃ。この間は新作のレモン味にお母さんなんか感激していたにゃ。
あの手触りがにゃんともふにふににゃんだ。僕の肉球をほっぺに当てた時みたい、ってご主人もご機嫌なんにゃ。
にゃんで、お気に入りはみんなに広めてお裾分けしよう、っていうのが方針の家にゃんで、あちこちに持って行っているみたい。
お母さんにゃんか、看護師さん達に差し入れしたんにゃって。
やっぱり猫好きが多かったものか、大好評だったんにゃって。
まあ、普段から何をやらかすかわからにゃいところのあるお母さんにゃ。結構、インパクトがあったんにゃろうね。
でも、あの肉球マシュマロにはそれだけの価値はある気はするにゃ。
可愛いし、あの感触がたまらにゃい…。
ほんと、あれはおすすめ品にゃ。でも、これ以上人気が出過ぎて売り切れになっちゃったら、ご主人、寂しがるにゃね。
黒猫日記80
ふにゃあ。朔太郎にゃ。
春になってお花がいっぱいにゃね。ご主人が高校の卒業旅行の記念に持ち帰ったフリージアの花が今年も咲いたにゃよ。
「あんまり構ってもあげてないのに毎年咲いてくれるなんて。」ってお母さんも感激しているにゃよ。
春って凄いんにゃあね。
でも、ご主人もお母さんも花粉症で、毎日くしゅん、くしゅん。
特に桜の花粉が大変らしいんにゃ。
おうちの近所には桜並木もあって、お散歩にはもってこいにゃんだけど、二人とも今年は桜の木の下を通るだけで、くしゃみ鼻水、全身の痒み…。
お母さんなんか桜餅が大好物なのに、その匂いを嗅いだだけで鼻水ずるずる。
こんなんじゃあ、お花見すら楽しめない、って嘆くことしきり。
アレルギーって大変にゃんだにゃあ。
人間は色々な物を排除し過ぎて、返って弱くなったんだよ、ってお母さんは愚痴っぽく笑っているにゃ。
このところの人間達の潔癖性は異常だ、ってお母さんは考えているみたい。
それ以上にうちでは世の中の人達の関心の在処について疑問視されているんにゃよ。
色々なことが報道されている中、中学で勉強している筈のことを、皆、何で知らないのか、忘れてしまっているのか、記憶にないだけなのか。
結論は出ていにゃいんだけど、うちでは変なことで議論が持ち上がるんにゃ。
多分、全国的に見ても珍しい家庭にゃんじゃにゃいかにゃあ?
黒猫日記79
にゃ。朔太郎にゃ。
家のお父さんがアニメおたくなのは、家の常識なんにゃけど、当のお父さんにその自覚がにゃいのが一番の問題にゃんだ。
お休みの日は一日中家に居たがるし、お布団から出てからは座椅子に座ってテレビの前に陣取ると、録画しておいたアニメを次から次へと見続けているにゃ。
これをアニメおたくの引き籠もりと言わないでなんと言う、とご主人は力説し、お母さんは笑うんにゃ。
どうもお父さんとしては「おたく」という響きに抵抗があるらしいんにゃけど、やっていることはそのものにゃと思うのは僕だけじゃあにゃいはずにゃ。
そんなお父さんの今の一番お気に入りのアニメが「それはゾンビですか?」にゃんだよ。
結構、美少女が出てきて笑えるのが好きみたいにゃ。
にゃものにゃからお母さんとご主人はお父さんの誕生日にはアニメのDvDボックスをプレゼントしているんにゃ。
中でも「桜蘭高校ホスト部」は大のお気に入りなんにゃ。忘れた頃に引っ張り出しては見ているにゃ。呆れちゃう。
そんなお父さんにゃから、「もうちょっとおたくで引き籠もりだと認めてくれたら対処のしようがあるんだけど」ってご主人はため息をつくんにゃ。
秋葉原に一緒に行く、とか、中野に見物に行く、とか、いっぱいやりようがあるんにゃって。
でも、認めようともしないから、わざわざアニメ関係の物を見にも行かないし、誘っても引き籠もりにゃから応じない。
せめて引き籠もりだって認めればいいのにね、ってお母さんも苦笑い。
認めているなら諦めて放っておくのに、にゃって。
そりゃあそうにゃね。
ご主人とお母さんとが勝手に出歩くとイジケるし、誘っても出掛けない。
それって物凄い我が儘だと思わにゃい?
人間は僕のことを我が儘だと言うけど、お父さんは別なのか知らん?
世の中、まだ僕にはわからにゃいことがいっぱいあるんにゃあ…。