んにゃあ。兄姫(えひめ)にゃ。めえたんって呼ばれているにゃ。
ご主人がまたあたちの替え歌を作ったにゃ。
「さっちゃん」のメロディで。
めえたんはね
えひめっていうんだホントはね
だけどおバカだから略してめえたんて呼ばれるんだよ
アホだよね めえたん
にゃあ。あんまりだと思わない?
確かにあたちってば、お母さんとご主人の声を聞き分けられないし、しょっちゅうご主人の行方をお家の中で見失うし。
う~ん、結構頭が良くないのは認めるけど…。
でもこの歌をお母さんに歌われるとむっとするのよね。
あたちの悪口を言って良いのはご主人だけにゃんだぞ!
あたちはご主人になら何を言われてもいいんにゃ。
だってそこには悪口でも叱責でも愛情があるからにゃ。
あたちはご主人が大好きにゃから、何を言われても気にならないし、気にかからない。
うん。やっぱり育ての親だから、という絶対の信頼関係があるにゃよね。
え?お母さんはどうなのかって?
あのね、確かにお母さんにも世話にはなっているんにゃけど、あれはいつもご主人のことを連れ去っちゃうの。
にゃから、あたちはあれが大嫌いにゃの!
にゃから滅多にお母さん、とも呼んでやらないの。
「あれ」で十分だと思うの。
ふん。あたちにだって意地はあるにゃ。
これからも貫き通すにゃ。