黒猫日記80

ふにゃあ。朔太郎にゃ。
春になってお花がいっぱいにゃね。ご主人が高校の卒業旅行の記念に持ち帰ったフリージアの花が今年も咲いたにゃよ。
「あんまり構ってもあげてないのに毎年咲いてくれるなんて。」ってお母さんも感激しているにゃよ。
春って凄いんにゃあね。
でも、ご主人もお母さんも花粉症で、毎日くしゅん、くしゅん。
特に桜の花粉が大変らしいんにゃ。
おうちの近所には桜並木もあって、お散歩にはもってこいにゃんだけど、二人とも今年は桜の木の下を通るだけで、くしゃみ鼻水、全身の痒み…。
お母さんなんか桜餅が大好物なのに、その匂いを嗅いだだけで鼻水ずるずる。
こんなんじゃあ、お花見すら楽しめない、って嘆くことしきり。
アレルギーって大変にゃんだにゃあ。
人間は色々な物を排除し過ぎて、返って弱くなったんだよ、ってお母さんは愚痴っぽく笑っているにゃ。
このところの人間達の潔癖性は異常だ、ってお母さんは考えているみたい。
それ以上にうちでは世の中の人達の関心の在処について疑問視されているんにゃよ。
色々なことが報道されている中、中学で勉強している筈のことを、皆、何で知らないのか、忘れてしまっているのか、記憶にないだけなのか。
結論は出ていにゃいんだけど、うちでは変なことで議論が持ち上がるんにゃ。
多分、全国的に見ても珍しい家庭にゃんじゃにゃいかにゃあ?