黒猫日記226

んにゃ。朔太郎にゃ。
お父さんの晩酌のおかずにお刺身がでると、その臭いにつられて、僕とめえたんはお父さんのお膝の横に整列するんにゃ。
お母さんとご主人は、お父さんが僕たちに餌付けするのを楽しみにしていることを知っているから、お刺身は多めに買っておいてくれるんにゃ。
そう、僕たちの大好物の甘エビさんつきで!
お父さんは生のエビは嫌いで食べない人なの。
だから、僕たちにしっかりお裾分けが回ってくるの。
期待を込めて整列している僕たちは、お父さんにとって凄く可愛らしく見えるみたい。
目尻を下げてにこにこ顔になるの。
そしておもむろに僕たちの頭を撫で撫でしてくれてから、待望のエビさんを分けてくれるの。
ちゃんと順番に不公平なく、めえたんと僕、って一匹ずつ。
でも、時々エビさんが奇数の時があって、そんな時はお父さんは必ず僕の頭を撫でながら「レディーファーストな。」とか言ってめえたんにあげちゃう。
ちえっ。結局お父さんはめえたんの方が可愛いんにゃ。
にゃんだかめえたんの方が贔屓されている気がする…。
僕は、お父さんが「黒猫が飼いたい」とのご希望でもらわれてきた猫なんにゃ。
だから、僕はお父さんの猫のはずなんにゃけど、お父さんはめえたんの方がより好きみたい。
お気に入りめえたん。
だから、僕はしょっちゅうイジケてしまう…。
だって家族全員がめえたんを優先しているように見えるんにゃもん。
とか何とか言ってもその僕が一番めえたんに甘いかは仕方ないのかも…。
んにゃあ。めえたんには勝てない僕なのでした。にゃんにゃん。