みゃ。朔太郎にゃ。
暖かくなったと思ったら、にゃんだか寒いにゃね。
猫の僕にはこの寒さは結構きついにゃよ。
昼間は少し暖かいものにゃから、お母さんたら節電しておこたをつけてくれにゃいし、猫は日向ぼっこをしなさい、って窓に追いやられるし。
お日様が出ていればまだいいにゃ。
夜になって、ご主人が帰ってくるまでが寒いのにゃ。
お母さんが台所に立つと誰もいなくなるから、体温を奪える人間がいにゃい。
僕は空きっ腹で寒い思いを抱きながら丸まっているしかにゃいんにゃ。
まあ、ご主人とお父さんが帰ってきて、僕はどちらかのお膝に納まれば、体温でぬくぬく出来るんにゃけど。
夜はまた寒いんにゃ。
僕には夜、人間と一緒のお布団で眠る習慣はないのにゃ。
にゃから、おこたの隅で丸くなって無理矢理眠るんにゃけど、さすがに明け方の寒さは堪え切れにゃい…。
尻尾を丸めてすごすごと、一番気が付いてくれそうなお母さんのお布団に向かうにゃ。
枕の横に立って、お母さんの頭をぺん。
それで気付いてくれる時もあるけど、大抵は無理。そしたら今度はほっぺを優しく猫パンチ。ぺ・ぺん。
それでもダメなら強行突破。
お布団の縁に猫パンチの嵐。隙間が空いたところを狙ってするりん。
僕の冷たい毛皮に触れて、お母さんも必ず一度目が覚めるんにゃって。
「さくにゃあ、来たの。」って言うと、腕枕してくれるんにゃよ。
僕はおっぱいに肉球を押しつけて暖まりながら、やっと熟睡するのでした。にゃん、にゃん。
でもお母さんは早起きで、僕のぬくぬくは、いいとこ一時間でお終い。
ふにゃ~、って一緒に起きるしかない僕。
にゃってご主人のお布団は怖いし、お父さんは寝相が悪いし。
にゃ~。早く、暖かくならないかにゃあ。こんな中途半端が一番困る僕なのでした。にゃん、にゃん。