レオン猫の日記85

にゃん!開けましておめでとうにゃ。れおん猫にゃ。
僕は結構おいしい大晦日を過ごせたにゃ。ちゃんとご主人もおうちにいたし。お母さんは病院の日だったから半分死んでたけど、ご主人が珍しくお台所に立ってご飯を作ってくれたのにゃ。お皿山盛り一杯のお刺身!僕はお父さんに分け前を貰おうと、良い猫のふり。機嫌の良いお父さんは、僕二お腹いっぱい食べさせてくれたにゃ。うにゃ~。幸せにゃ。おこたはぬくぬくだし、お腹はいっぱいだし、ご主人は独り占めできたし。これ以上の幸せはあるのにゃろうか?それはそうと、うん、僕にとってのねずみ年は良い年だったと言えるのかにゃあ。ところで、今年って猫年?え、丑?来年がトラ?いつも思うんにゃけど、それって不公平だと思わにゃい?ふつー、ねずみがあってトラがあったら、猫だってあってもいーじゃん!あれ?にゃんだか僕、去年もこんなこと言っていたような…。
(アルツハイマーの症状が出てきた?やっぱ、年だね…。by飼い主)

レオン猫の日記84

んにゃ!れおん猫にゃ。
昨日はクリスマス・イヴとかで、お母さんとご主人は朝早くから買い出しに出かけたにゃ。チキンにオードブルにケーキ。両手いっぱいに下げてのご帰宅。僕は涎が垂れそうだったにゃ。夜ご飯を待ちかねている僕に、にゃんだかイライラのご主人は、お父さんの昼ご飯の食べ残しの分け前すらくれにゃいにゃ。いったいにゃにをそんにゃに怒っているんにゃ?不思議に思ってお母さんに聞いてみたら、お母さん曰く。
「クリスマス・イヴって恋人同士で過ごすのが世の中の常識なのに、相手が誘ってこないから苛ついてるのよ。」
なんにゃ!そりゃ!ご主人には僕というものがいるにゃ!それだけで十分じゃにゃいか!まったく、人間っていろんなイベントを作ってはくっつく事を考えてるんかにゃあ。でも結局、ご主人はお出かけしないで、僕とケーキを食べてくれたにゃ。僕の願いが通じたのかも。サンタさんに感謝。僕には良いクリスマスにゃったにゃ。

レオン猫の日記83

うぎゃ~!れおん猫にゃ。うちのご主人様がお年頃のせいか、このところうちの家族の間ではご主人の結婚に関する話題が多いにゃ。僕は面白くないんにゃけど気ににゃるから、耳をぴんとそばだててみんなの話を聞いているにゃ。そんな中での会話。
お父さん。
「結局、男の価値は甲斐性だぞ。奥さんと子供を養っていけなくては男じゃない!」
お母さん。
「でもねえ。今時、そんなに稼ぎのある男って、年食ってるのよ。」
お父さん。
「あんまり年が離れ過ぎてもダメ。三十前だな、せいぜい。」
ご主人。
「そんな年じゃあ、共稼ぎになっちゃうと思うけど?」
お母さん。
「まあ、若いうちは共稼ぎも仕様がない、ということかな。」
ご主人。
「うん。別に共稼ぎでもかまわないけどさ。将来設計がしっかりしていればね。」
お母さん。
「だよねえ。頼りにならない男って最悪だよねえ。」お父さん。
「そりゃ、そうだ。○ん○んが付いていりゃあ男って訳じゃない。」
お母さん。
「…それは置いといて。あんたの理想って?」
ご主人。
「羞恥心の鶴野さん!優しくて頼りになって子煩悩。責任感が強くて、一生懸命!奥さん一途!」
お母さん。
「…いいけどね。最低条件は?」
ご主人。
「やっぱ、男らしくて頼りに出来る責任感のある人、かなあ。」
お母さん。
「この頃、少ないよねえ、そんな人。」
ご主人。
「そんなに高望みをしているかなあ?」
お父さん。
「いや、それぐらい常識だ。」
ご主人、お母さん
「だよねえ。」
ね、人間って勝手だね。ご主人は僕がお嫁に貰うって宣言してるのに、にゃ。僕は責任感のあるご主人一筋の男猫にゃ。幸せに出来るにゃ。

レオン猫の日記82

ふみぃ~。れおん猫にゃ。昨日、あんまりご主人がショゲていたので、僕が慰めていた時の話しにゃ。
お母さん。
「だから、さっさと嫁に行けば?」
ご主人。
「んな事言ったって、良い男、少ないんだもん。アレ(元彼)ですませるような問題じゃないでしょ?」
お母さん。
「確かに。頼りにならない男は、最悪。まだ、うちの猫の方がマシだよね?れおん君。これ、嫁に欲しい?」
お母さんにふられた僕は飛びついたにゃ。
「貰う!くれ!嫁にくれ!」
ご主人、笑いながら。
「だけどさ、れおん。私、人間なんだよね?」
僕。
「そんにゃのカンケーにゃい!嫁に欲しい!僕だけのものになれ!」
ご主人。
「んな事言われても、お前は人間になれないしなあ。おかあの夢じゃああるまいし。」
僕。
「んじゃあ、ご主人が猫になればいーじゃん!」
ご主人。
「私が猫になるの?」
僕。
「そうにゃ。猫になって僕の嫁さんになるにゃ。大事にするにゃ。毎日ねずみとるにゃ。毛繕いしてやるにゃ。きっと可愛い三毛猫になるにゃ。ぴんとしたお耳に長い尻尾の美猫になるにゃ!」
ご主人。
「それでも私は猫にはなれない!」
僕。
「いーじゃん!猫の世界の方が住みやすいにゃよ!」
ご主人。
「そりゃあ、すごく魅力的にゃけど…。私は猫じゃにゃい!」
二人の掛け合いを聞いていたお母さんは大笑い。ご主人は苦笑。一生懸命、人生にゃらぬにゃん生を賭けた僕のプロポース、いったいどうしてくれるにゃ?!僕の立場は?でも、さ。にゃんだかご主人ったら猫化してきたとは思わにゃい?にゃ~。僕の嫁さんになる日もちかいかも?

レオン猫の日記81

にゃん。れおん猫にゃ。
常日頃、ご主人をお嫁に欲しい!と言っている僕にゃ。そしたらお母さんが夕べは面白い夢を見たんにゃって。
僕がアタッシュケースを引きずってきて、お父さんとお母さんの前に、どうぞ、ってしたんにゃって。中には一万円札の束が一億円。そして、唖然とするお父さん達に僕が日本語で言ったんにゃって。
「これは結納金です。お嬢さんをお嫁に貰いに来ました。」
お酒に酔うと僕に、
「娘を嫁に欲しければ一億円を持ってきてみろ。」って言っているお父さんは、それを聞いてしばし沈黙。それから、
「お金はともかく、猫にはやれない。」
それを聞いた僕は、葉っぱを一枚頭に乗せて、ぴょん、と宙返りしたんにゃって。そしたら僕はどろん!と変身して人間になったにゃ。だけどそれは、十四歳の猫の人間年換算、八十くらいのじーさん。それを見たお母さん。
「いくらなんでもじじいじゃねえ…。」
僕はむっとして、もう一回、くるん、どろん!
次に現れた僕は、サラサラ黒髪ロングへアの結構イケ面。お母さんは、
「それ、イマイチ娘のタイプじゃないよ。」と冷たい一言。僕は半分泣きそうににゃって、
「ふぎゃ~!」って言ったら、頭の葉っぱが落っこちて、元の白猫に戻っちゃったにゃ。ついでに札束もどろん!って葉っぱに戻っちゃったにゃ。
お母さんはそこで目が覚めたんにゃって。ご主人と大笑いして話していたのを聞いたんにゃけど、それってあんまりにゃ。僕の気持ちはどうしてくれるにゃ。ご主人をお嫁に貰う、という僕の夢は!お母さんはだから嫌いにゃ!

レオン猫の日記80

んにゃ~。れおん猫にゃ。
このところ寒くなったからにゃのか、僕の体調も変なのにゃ。朝はいつもお母さんが一番先に起きてエアコンを入れてくれるんにゃ。そして、お部屋が温もった頃にご主人が起こされて、僕も一緒に起きるんにゃ。それからおこたをつけて貰って朝ご飯。美味しくかりかりを食べて、ご主人の朝ご飯を横から分けて貰うのがいつもの僕の日課にゃ。だけど、昨日はとうとう朝御飯が食べられなかったのにゃ。ご主人とお父さんの両方が風邪をひいていて、僕にもうつったみたい。どーにも食欲が出にゃい…。
ふにゃあ、っておこたでノビていたら、お母さんがお医者さんに連れて行こうと準備を始めたにゃ。僕は最後の元気を振り絞って逃げ回り、お母さんは苦笑い。でも、思いっきり運動したせいか、僕の食欲も夜には戻り、食欲が出たお陰で今朝にはもう元気にご主人を起こすことが出来たにゃ。怪我の功名かしら、とお母さんは笑うけど、僕は必死だったにゃ。なにせお医者さんは大っ嫌いにゃ!良い思い出はひとつもない所にゃ。ひどい病気にでもならない限り、足を踏み入れる場所じゃにゃい!ねえ、そうは思わにゃい?まあ、心配してくれるのはありがたいと思うけど、お母さん、お医者さんだけは勘弁、って言いたい僕なのにゃ。
(れおん君、きみももう年なんだから、素直にお医者さんぐらい行こうね。それこそ年寄りの冷や水、になるよ。by飼い主)

レオン猫の日記79

にゃお!れおん猫にゃ。
このところ面白くない事に、うちのご主人様は「羞恥心」とかいう連中に夢中にゃ。かわいい!とか、笑える!とか、キャーキャー言いながらテレビに噛じりついているにゃ。実在して、ひっつきたがる野郎よりマシだけど、やっぱり気にいらにゃい!やっとあの、大嫌いな「彼氏」とかいう奴と別れたみたいで、一安心していたのに。まったく、女の子はわかんないにゃ。ここに僕と言う者がありながら、どーしてご主人は他の男に目がいくんにゃろ?お年頃、とかいうやつかにゃ。僕ほどご主人のことを解っている男は他にいにゃいと思うんにやけどにゃ。
ねえ、ご主人。尻尾で遊んで上げるから、僕と一緒にいてよ。ダメ?

レオン猫の日記78

にゃあ。れおん猫にゃ。
めっきり寒くなったにゃあ。お母さんもやっと少し体調が良くなって、こたつを出してくれたのにゃ。こたつには蜜柑が付き物、とかで、ご主人は早速蜜柑を買ってきたにゃ。あんなののどこが美味しいのか、猫族の僕にはわからにゃいけど、同じような色の鮭切り身は大好きにゃ。そう言えばこの間、ご主人がお昼ご飯に食べようと買ってきておいた鮭バター醤油おにぎり、美味しかったにゃ。僕にしては上手にフィルムを破いて、美味しくはぐはぐできたにゃ。いつもはご飯粒にゃんか食べにゃい僕にゃんだけど、にゃぜかあれはお気に入りににゃったにゃ。でもね、やっぱりご主人にばれちゃって、僕はこれまたラップを持ったご主人に追いかけ回されたのにゃ。もうこれは、僕とご主人のレクリエーションみたいににゃってるから、僕は逃げまくってご主人の怒りの嵐が通り過ぎるのを待っているにゃ。ご主人は毎日、僕にかりかりやレトルトをくれるけど、僕はどうしても人間の食べている物が気になるのにゃ。実際、美味しい物が多いし。う~ん。僕はご主人にどんなに追いかけ回されようとも、つまみ食いは止められにゃい…のかにゃあ。
(ねえ、れおん君。食べ物の恨みが怖いって事、そろそろ覚えようね。追いかけ回すのも大変なんだよ。お前は半分お遊びなんだろうけどね。by飼い主)

レオン猫の日記77

にゃん!れおん猫にゃ。
寒くにゃって来たにゃあ。この寒さに耐えかねて、お父さんがミニストーブを掘り出したにゃ。毎年おこたが設置されるまで、お父さんはそうやって寒さを凌ぐのにゃ。僕もそれに便乗して、お父さんの隣でぬくぬく。幸せにゃ。でも、油断大敵にゃ。僕は何年か前、ストーブで尻尾を焦がした事があるにゃ。今、お母さんのお仕置きのせいでハゲ尻尾になっている僕には、焦げる毛がにゃい!いきなり火傷しちゃうにゃ。お父さんは笑いながら僕が火傷しないように色々気を使ってくれるけど、僕は温いとついつい居眠りしちゃうから、火傷の危険はなくにゃらにゃい!んにゃ~!やっぱり冬はこたつが良いにゃ!温いし火傷の心配もいらにゃい!お母さん、僕、良い猫しているから、早くおこたをつくって!お願い!
(れおん君、自分の都合ばかり主張しないでくれる?大体、こたつは君だけのものじゃないし。by飼い主)

レオン猫の日記76

うにゃ~。れおん猫にゃ。
お布団でうんうん唸っていたお母さんに、ダッシュで蹴りを入れたら、丁度一番痛い場所だったらしく、僕は罰として尻尾の毛を剃られてしまったのにゃ。視力も落ちてベットから落っこちたお母さんは、いつもよりかなり過激にゃ。ストレスが貯まっていたところだったみたい。暫く声も出さずに固まっていたと思ったら、いきなり僕を捕まえて押さえつけて、ご主人のムダ毛処理の剃刀でジョリジョリ。僕はハゲ尻尾になっちゃったにゃ。ご主人には大笑いされるし、僕は尻尾を見る度、惨めにゃ。にゃけど、蹴飛ばした時のお母さんの顔は凄くて、僕は思わず普段の鬱憤が晴れたような気がしたにゃ。ふにゃ?って事は自業自得だって?にゃー!にゃったら、僕からご主人を取るなってば!誰がにゃんと言ってもお母さんが悪い!
(れおん君。どうしてお母さんと張り合うのかなあ。お母さんを本気で怒らすと、怖いんだよ。by飼い主)