うぎゃ~!れおん猫にゃ。うちのご主人様がお年頃のせいか、このところうちの家族の間ではご主人の結婚に関する話題が多いにゃ。僕は面白くないんにゃけど気ににゃるから、耳をぴんとそばだててみんなの話を聞いているにゃ。そんな中での会話。
お父さん。
「結局、男の価値は甲斐性だぞ。奥さんと子供を養っていけなくては男じゃない!」
お母さん。
「でもねえ。今時、そんなに稼ぎのある男って、年食ってるのよ。」
お父さん。
「あんまり年が離れ過ぎてもダメ。三十前だな、せいぜい。」
ご主人。
「そんな年じゃあ、共稼ぎになっちゃうと思うけど?」
お母さん。
「まあ、若いうちは共稼ぎも仕様がない、ということかな。」
ご主人。
「うん。別に共稼ぎでもかまわないけどさ。将来設計がしっかりしていればね。」
お母さん。
「だよねえ。頼りにならない男って最悪だよねえ。」お父さん。
「そりゃ、そうだ。○ん○んが付いていりゃあ男って訳じゃない。」
お母さん。
「…それは置いといて。あんたの理想って?」
ご主人。
「羞恥心の鶴野さん!優しくて頼りになって子煩悩。責任感が強くて、一生懸命!奥さん一途!」
お母さん。
「…いいけどね。最低条件は?」
ご主人。
「やっぱ、男らしくて頼りに出来る責任感のある人、かなあ。」
お母さん。
「この頃、少ないよねえ、そんな人。」
ご主人。
「そんなに高望みをしているかなあ?」
お父さん。
「いや、それぐらい常識だ。」
ご主人、お母さん
「だよねえ。」
ね、人間って勝手だね。ご主人は僕がお嫁に貰うって宣言してるのに、にゃ。僕は責任感のあるご主人一筋の男猫にゃ。幸せに出来るにゃ。