にゃん。れおん猫にゃ。
蒸し暑い日が続いているにゃあね。僕はすっかり食欲も回復して、今はお母さんから食欲魔猫と呼ばれているにゃ。お腹が空いて、朝の五時からご主人を起こしてしまってご主人のお布団から追い出されちゃうし、朝ご飯の支度をしているお母さんにまとわりついてお母さんを転ばしそうになっちゃうし、全部「ご飯が欲しい!」ってアピールだからにゃんだって。ふみぃ。だって、だってさ、僕は病み上がりにゃんだもん。ある意味、ダイエット後のリバウンドみたいにゃものだと思うんにゃよ。減った分だけ、じゃなくてプラスアルファ分も太るって、アレにゃよ。朝晩のご飯だけじゃなく、お母さんのお昼を分けてもらったり、お父さんのおつまみを分けてもらったり、僕はまた太め猫街道を一目散に爆走中?にゃ。「猫はある程度太っていないと可愛くない。」っていうのがお父さん、お母さんの猫に対する意見らしいんだけど、ご主人は大反対にゃ。病院通いが大変、っていうのが一番の理由にゃんだそうだけど、そのほかにも、僕の年で太ると猫糖尿病になるって事もあるんにゃって。ご主人はお母さんの病気で苦労しているから、僕までそんな風になって欲しくないんにゃって。にゃんて優しいご主人にゃ。やっぱり僕が嫁にもらってやるからにゃ。彼氏が出来ないからってしょげないで大丈夫にゃよ。さて、あとはお医者さんのいう事を聞いて徐々にお薬を減らしていけば、僕は完全に復活にゃ。がんばるにゃ!
レオン猫の日記114
ふにぃ。れおん猫にゃ。
このところなんとか復活してきた僕にゃけど、一時は本当に「安楽死を考えなくちゃいけないかな。」って思ったってお母さんが僕の顔を見ながらしみじみ言ったにゃ。安楽死って僕には何だかわからにゃいけど、お母さんの言い方から大変なことにゃんだろうにゃあ。確かに、おむつをしていた時は我ながら情けなかったからにゃあ。ご主人に膀胱を押してもらっておしっこを絞り出したり、踏ん張ってもつっかえて出てこない○○○を引っ張り出してもらったりしたものにゃあ。ご主人曰く、「まさかれおんのしもの世話をするとは思わなかったよ。」だって。僕だってご主人にそんなことをさせようなんて考えていなかったにゃょ。そこまで悪くなるにゃんて思わなかったんにゃもん。ほんと、今だから話せる話にゃにゃあ。そう思うとお医者さんを取り替えよう、と判断してくれたお母さんは偉いのかもしれにゃい。少しだけ見直して扱いを変えてあげようかにゃあ。にゃあ。やっぱりしもの世話までしてくれたご主人の方がすごいから、お母さんを甘やかすのはやめておこ。ずに乗ったら面倒にゃ。この頃はおいしくご飯も食べられるから、完全復活も近いかにゃあ。体重も増えてきて毛皮もふさふさにゃ。あとは左の後ろ足がちょっと動かしにくいのと、尻尾が上がらにゃいのだけにゃ。これが治ればもう僕は完璧にゃょ!
(元気になってきてくれて私も安心したよ。完全に治るためにはリハビリも必要なんだから、嫌がらないでしっかりやるように。お母さんが係りだからって嫌わないように。by飼い主)
レオン猫の日記113
にゃ~。れおん猫にゃ。
暑くなってきたにゃあ。僕は暑いのも苦手にゃ。体調を崩してからこっち、いまいち治りきっていないから余計なのかにゃあ。まだ週に一回、強引にご主人は僕をお医者さんに連行して行くんにゃよ。心配してくれているのは有り難いし、嬉しいんにゃけど、僕はゲージを見る度戦々恐々としてしまうにゃ。どーやってもお医者さんは苦手にゃ。でも、新しいお医者さんは前のより僕の気持ちが良く分かるみたい。お医者さんにもうまい、下手があるにゃね。でも、やっぱり年のせいにゃのか夏バテにゃのか、以前のような食欲は戻ってこなくて、僕はこの頃お母さんから「骨皮筋えもん」て呼ばれるんにゃ。まあ、三キロ六百グラムしかなくなっちゃったから仕方ないかにゃあ。まさか病気でやせるにゃんて考えてもみなかったから、ダイエットに成功したって威張れないのが悔しいにゃ。あと、自慢の毛皮がぼさぼさになっちゃったのがさみしい…。食欲が戻れば大丈夫、ってお医者さんが言ってるから、僕も頑張って良くならなくちゃ。あ、でも、僕の病院通いの運動が減ったら、ご主人のダイエットは失敗するかにゃあ?
レオン猫の日記112
にゃおん。れおん猫にゃ。
お母さんったら目の手術を受けて十日も視力がほとんどなかったんにゃよ。その間家事が何にも出来なかったから、ご主人がとっても忙しくて、僕はちっとも構って貰えなかったにゃ。それでなくとも一日おきに透析とやらで病院通いしているのに、お母さんはそんなに病院が好きなのかにゃあ?僕は病院帰りのお母さんは嫌いにゃ。にゃって、消毒薬の臭いがするんにゃもん。僕はお医者さんが嫌いにゃのに、それを連想させるからにゃ。お母さんがしょっちゅう入院したりするもんだから、僕のお世話はいつの間にかご主人のお仕事になって、それ以来僕はご主人がいなくては何も始まらない猫になっちゃったんにゃ。まあ、僕が三日間入院していて帰宅したお母さんに「あんた、誰?」って言ったのがそもそもの原因らしいんにゃけど。お母さんはそれで僕に愛想を尽かしたんだって。でも僕にだって言いたいことはあるにゃよ。視力に障害のあるお母さんはしょっちゅう僕の尻尾を踏んずけるにゃよ。大目に見てやっている僕は寛大だと思うにゃよ。でもこの頃は あんまりお母さんの悪口も言えないにゃあ。僕だってこの間までおむつ猫で、ご主人に介護してもらっていたからにゃあ。やっぱり健康が一番にゃ。肝に銘じておかねば。
レオン猫の日記111
ふみゃあ。れおん猫にゃ。
ねえ、ねえ、パソコンってそんなに可愛くていい子にゃの?うちのご主人たら「ぱそこ」って名前を付けたディスクトップ型のと「みにこ」って付けた小さなノート型を使い分けているんにゃけど、一旦開くと僕のことにゃんか完全に忘れてしまうんにゃよ。僕はやっと遊べるようになったから、ご主人にいっぱい構って欲しいのに、安心しきったご主人は自主制作のためにパソコン達に向かってばかりいるのにゃ。無視されてつまらにゃい僕は頭を使ったにゃ。ご主人が冷蔵庫にお茶を取りに行くためにみにこを床に置いたから、開きっぱなしのみにこの上に乗ってやったにゃ。以前の僕ならしっかり毛皮の下に隠れたはずのみにこなのに、悲しいかな、痩せてしまった僕でははみ出しちゃう。あっというまにご主人に見つかって大目玉。「みにこが壊れたらどーするの?!データ吹っ飛んだら半殺しだぞ!」にゃって。ふみぃ~。僕はご主人に構って欲しいだけなのに。パソコン族を作った奴、呪ってやるにゃー!
(はい、はい。忙しいんだから、無理言わないの。れおんを病院に連れて行くのも重労働で手間がかかっているんだよ。元気になってくれて嬉しいけど、もうちょっとだけ大人しくしていてくれない?by飼い主)
レオン猫の日記110
みゃお。れおん猫にゃ。
僕の食欲は今、絶好調にゃ。朝には砕いて貰ったかりかりを完食できるし、午後にはお母さんのお昼ご飯のお相伴に預かっているし、夜にはお薬入りの猫パックを完食。その後でお父さんのおつまみを分けて貰うにゃ。それでも今朝は朝ご飯が待ちきれなくて、ご主人を朝の五時に起こしちゃって、ご主人に思いっきり怒られたにゃ。夕べはお父さんが「元気になったんだからお手とお代わりをしなくちゃご褒美はあげない。」って僕に十回もお手をさせるんにゃよ。まあ、みんな僕が元気になったことを喜んでくれているのはよく分かるんにゃけど、嬉しい分だけ構いたがるのは止して欲しいにゃあ。特に上がらない尻尾だからといってラップの芯を被せて持ち上げて紐で固定するのは止して欲しいにゃ。ねえ、お父さん。いくら僕がお母さんやご主人に構われているからって、八つ当たりの悪戯は、年を考えてやって欲しいにゃ。お父さんももういい年にゃんだからさ。年のことは放っておけ、って?あ、僕の方が年上にゃんだっけ。にゃん。藪蛇?
レオン猫の日記109
にゃん。れおん猫にゃ。
いっぱい心配をかけてしまったけど、僕はなんとか回復に向かっているにゃ。お医者さんを替えたのが良かったみたいにゃ。お父さんったら「やっぱり藪医者だったか。」だって。確かに何回通っても悪くなるばかりにゃったからにゃあ。やっと紙おむつも外れてお尻が軽くにゃったせいか、僕はひたすら動いてひたすら食べているにゃ。昨日はご主人を玄関でお出迎えしてあげたら、ご主人たら感動して僕をぎゅうしてくれたのにゃ。この間までいつ死んじゃうかとはらはらしていたんにゃって。「天国に行っちゃったら、一緒に寝てあげられないんだから。」って僕を撫でながらご主人は言ってたけど、僕は大好きなご主人を置き去りにして何処にも行くつもりなんてにゃいのにね。ねえ、でも天国って美味しいのかにゃあ。それだったら僕、ご主人と一緒に行ってみてもいいかにゃ。あ、ご主人、そのミルク僕にもちょうだい!
レオン猫の日記108
ふみゃあ。れおん猫にゃ。
お医者さんに不審を抱いたお母さんとご主人は、僕の病院を変えたのにゃ。少し遠くはなったけど、今度のお医者さんは頼りになりそうで、僕の病気もきっと良くなるにゃ。
結局、全ての原因は、僕が背中から腰にかけてを強打したことらしいのにゃ。それによって脊椎から足腰に通っている神経を痛めてしまったらしいのにゃ。それで、排泄がうまく行かず、食欲が落ち、痩せるに従って体力も落ちてよれよれ状態になった、ってことみたいにゃ。そうやって説明してくれたら良く分かるのに、前のお医者さんは一言、「様子を見るしかないです。」だって。それじゃあご主人だって納得しにゃいよね。お母さんがよく言うけど、「お医者さんに恵まれないと悲惨よね。」だって。全く同感にゃ。お薬も変わって、僕は食欲が出て来て、久し振りに朝ご飯を全部食べられたにゃ。まだ、紙おむつは外してもらえないけど、にゃんとなく元気になれそうな気がする僕なのにゃ。
(本当に心配ばかりかけてくれるんだから。まさか、仕事以外でおむつを替えようとは思っていなかったよ。まあ、元気になってくれたらそれでいいけどね。by飼い主)
レオン猫の日記107
にゃあ。れおん猫にゃ。
僕はとうとう身動きが不自由になってきたにゃ。ご飯も食べられないから、どんどん痩せて来ちゃっているし。ご主人もお母さんも、僕が弱っていく一方なのでもの凄く心配しているにゃ。ご飯がちょっとでも食べられるようにとスープ仕立てを混ぜ混ぜしてくれているにゃ。こうしてくれると割と食べられるにゃ。腰砕けになってよろよろとしか歩けにゃいから、トイレが間に合わなくて僕は今、紙おむつを漬けられているんにゃ。ちょっと他の人には見せられない姿にゃ。食べられるようになって体力が付けば外してもらえるはずだけど、これ、エリザベスカラーより情けないにゃ。「これじゃあ老人介護ならぬ老猫介護だ。」と言いながらご主人は僕のおむつを取り替えているにゃ。「れおんの介護をするためにヘルパー資格を取った訳じゃないのに。」って。僕だってそんなつもりはないにゃ。ご主人は嫁にするんにゃ!根性で治してやるにゃ!もうあの藪医者には頼らないにゃ!野生の力を見せるにゃ!僕はまた若い!
レオン猫の日記106
ふみぃ。れおん猫にゃ。
暑くなってきたにゃあ。僕は暑いのが苦手にゃ。今は体調が悪いから余計にキツイにゃ。お医者さんには様子を見るしかない、って言われたけど、僕の足も腰も良くならないにゃ。お父さんったら「年を取ったから、自然治癒力も衰えてきたのかな。」だって。僕はそんなジジイじゃにゃい!って怒りたいんにゃけど、そんな元気も今はないんにゃ。ぐすん。ご飯も美味しく食べられないから、いつも残して、ご主人に「お残しは許しまへんでぇ!」って言われているにゃ。食べたいのは山々なれど、食べられにゃいんだい!って一応主張しているんだけど、やっぱり後ろめたいにゃあ。そんな僕だから、この頃ご主人は僕が食べ易いようにご飯を細かく砕いてくれるにゃ。ご主人は本当に僕の面倒を良く見てくれるにゃ。まあ、だから僕が嫁にもらってやろうと思っているんにゃよ。早く良くなって、ご主人を安心させなくちゃ、と思ってはいるんにゃけど、なんだかこの頃、ヘタレ猫になっている僕なのにゃ。