レオン猫の日記112

にゃおん。れおん猫にゃ。
お母さんったら目の手術を受けて十日も視力がほとんどなかったんにゃよ。その間家事が何にも出来なかったから、ご主人がとっても忙しくて、僕はちっとも構って貰えなかったにゃ。それでなくとも一日おきに透析とやらで病院通いしているのに、お母さんはそんなに病院が好きなのかにゃあ?僕は病院帰りのお母さんは嫌いにゃ。にゃって、消毒薬の臭いがするんにゃもん。僕はお医者さんが嫌いにゃのに、それを連想させるからにゃ。お母さんがしょっちゅう入院したりするもんだから、僕のお世話はいつの間にかご主人のお仕事になって、それ以来僕はご主人がいなくては何も始まらない猫になっちゃったんにゃ。まあ、僕が三日間入院していて帰宅したお母さんに「あんた、誰?」って言ったのがそもそもの原因らしいんにゃけど。お母さんはそれで僕に愛想を尽かしたんだって。でも僕にだって言いたいことはあるにゃよ。視力に障害のあるお母さんはしょっちゅう僕の尻尾を踏んずけるにゃよ。大目に見てやっている僕は寛大だと思うにゃよ。でもこの頃は あんまりお母さんの悪口も言えないにゃあ。僕だってこの間までおむつ猫で、ご主人に介護してもらっていたからにゃあ。やっぱり健康が一番にゃ。肝に銘じておかねば。