メルマガにて配信されているものの中で、猫日記関連をこちらにアップしていこうと思います。
更新は不定期になりますが、お付き合いしてくださると有難く思います。
作者、こたつ猫
更新管理、あめのひ
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なあご。朔太郎にゃ。
おうちは築五十年を軽く越える古い家にゃから、ねずみさんがいっぱいいるみたいなんにゃよね。
先代の白猫れおん君はとってもハンティングが得意で、お外から侵入してくるねず軍団を片っ端から捕獲してご主人にプレゼントしていたんにゃ。
お母さん曰く「頭が良くて気は優しくて力持ち。それでいて頼りになって気配りができる、理想的な猫だった。」んにゃって。
お母さんは僕の性格が判ってから、れおん君と比べたりは極力しないようにしてくれているけど、れおん君を愛していた分だけ話がでるのはしようがないよね。
僕も「僕は僕」という立場を貫いて、ねずは捕らないし太郎さんのハンティングもしない。
撫でられるのは好きだけど抱っこは嫌い。
うん。だから「へたれ」と言われるのかな。
でも、気は優しいんだよ。
めえたんのお尻に敷かれている、と専らの評判だし。
まあ、めえたんは可愛いお嫁さんだからね。かまわないけど。
そうやって総評すると僕はやっぱり「ヘタレのだめ猫」らしいんだけど。まあ、いいか、と言う気分にゃんだ。
世の中波風立てないで生きていくのが一番だと思っているせいかな。
余りに偉い先輩猫と強い妻を持った悲劇かしらん。
まあ、あんまり気にしないで生きていくしかないよね。
にゃあ。諦めが肝心かしら…。にゃんにゃん。
んにゃあ。兄姫(えひめ)にゃ。めえたんって呼ばれているにゃ。
ご主人がまたあたちの替え歌を作ったにゃ。
「さっちゃん」のメロディで。
めえたんはね
えひめっていうんだホントはね
だけどおバカだから略してめえたんて呼ばれるんだよ
アホだよね めえたん
にゃあ。あんまりだと思わない?
確かにあたちってば、お母さんとご主人の声を聞き分けられないし、しょっちゅうご主人の行方をお家の中で見失うし。
う~ん、結構頭が良くないのは認めるけど…。
でもこの歌をお母さんに歌われるとむっとするのよね。
あたちの悪口を言って良いのはご主人だけにゃんだぞ!
あたちはご主人になら何を言われてもいいんにゃ。
だってそこには悪口でも叱責でも愛情があるからにゃ。
あたちはご主人が大好きにゃから、何を言われても気にならないし、気にかからない。
うん。やっぱり育ての親だから、という絶対の信頼関係があるにゃよね。
え?お母さんはどうなのかって?
あのね、確かにお母さんにも世話にはなっているんにゃけど、あれはいつもご主人のことを連れ去っちゃうの。
にゃから、あたちはあれが大嫌いにゃの!
にゃから滅多にお母さん、とも呼んでやらないの。
「あれ」で十分だと思うの。
ふん。あたちにだって意地はあるにゃ。
これからも貫き通すにゃ。
んにゃ。朔太郎にゃ。
お父さんの晩酌のおかずにお刺身がでると、その臭いにつられて、僕とめえたんはお父さんのお膝の横に整列するんにゃ。
お母さんとご主人は、お父さんが僕たちに餌付けするのを楽しみにしていることを知っているから、お刺身は多めに買っておいてくれるんにゃ。
そう、僕たちの大好物の甘エビさんつきで!
お父さんは生のエビは嫌いで食べない人なの。
だから、僕たちにしっかりお裾分けが回ってくるの。
期待を込めて整列している僕たちは、お父さんにとって凄く可愛らしく見えるみたい。
目尻を下げてにこにこ顔になるの。
そしておもむろに僕たちの頭を撫で撫でしてくれてから、待望のエビさんを分けてくれるの。
ちゃんと順番に不公平なく、めえたんと僕、って一匹ずつ。
でも、時々エビさんが奇数の時があって、そんな時はお父さんは必ず僕の頭を撫でながら「レディーファーストな。」とか言ってめえたんにあげちゃう。
ちえっ。結局お父さんはめえたんの方が可愛いんにゃ。
にゃんだかめえたんの方が贔屓されている気がする…。
僕は、お父さんが「黒猫が飼いたい」とのご希望でもらわれてきた猫なんにゃ。
だから、僕はお父さんの猫のはずなんにゃけど、お父さんはめえたんの方がより好きみたい。
お気に入りめえたん。
だから、僕はしょっちゅうイジケてしまう…。
だって家族全員がめえたんを優先しているように見えるんにゃもん。
とか何とか言ってもその僕が一番めえたんに甘いかは仕方ないのかも…。
んにゃあ。めえたんには勝てない僕なのでした。にゃんにゃん。
んにゃ。兄姫(えひめ)にゃ。めえたんと呼ばれているにゃ。
季節柄か、我が家にもたろうさんとか呼ばれる黒い堅い脂ぎった昆虫が出没するようになったにゃ。
うちのご主人はこいつが大嫌いで、見かける度、きゃあきゃあ言っているんにゃ。
ああちは結構、あのかさこそ動くやつと遊ぶのは嫌いじゃないの。
かなり観察欲を誘うのよね、あれって。
にゃから、見つけるとじいっと見て、それから追いかけておもむろに猫パンチ。
逃げ出すところをすかさず第二激。
飛びつきながら第三激。
そして軽く押さえつけながら様子を観察。
まだ動く元気があるようなら、引き続き猫パンチの嵐。
ペペペペン!
すっかり失神したことを確かめたらくわえていそいそとご主人の元に。
褒めてもらうんにゃ。プレゼントしたら喜んでくれるよね?あたちの獲物。
ご主人の目の前でまだ完全には死んでいないあいつをぽとん。
ねえ、ほら、獲物だよ!褒めて!
にゃけどご主人ったら一声「きゃー!」
そのあと、急速に息を吹き返したたろうさんが、速攻、逃げ出しにかかったから余計に騒ぎが大きくなったの。
ご主人はきゃあきゃあ言いながら逃げ回り、たろうさんはまた自分勝手に逃げ回る…。
あたちにはもう状況を収束させる術はにゃかった…。
そこに登場したのはお父さん。
新聞紙をくるくると丸めたかと思うとぱん!ぱん!
ほんの数発でたろうさんをしとめるとティッシュでくるんでゴミ箱にぽい。
そのあまりの手際の良さに、ご主人からは感謝の視線が。
そしてそれにひきかえあたちには、ご主人の冷たい視線…。
え?何故?どうして?
意味も分からず戸惑うあたちなのです…。
にゃおん。朔太郎にゃ。
雨の日は嫌いにゃ。
お外に出てはいけない僕が、唯一ドアの外に出て良いのは、ご主人に抱っこされて、なの。
ご主人の後を追いかけて、追いすがって、それでもせがむとご主人は、時々お外に連れ出してくれるの。
その時のお外の音や臭い。
僕は鼻をひくひく耳をぱたぱたしてお外を満喫するの。
風さんがいろんな臭いを運んできてくれるし、鳥さんの鳴き声も聞こえるよ。
僕にとっては有意義な一時にゃんだ。
ご主人とのスキンシップを図りながら、そうやってお外を満喫するのがこのところの僕の楽しみにゃんだ。
にゃから、どんなにせびっても、ご主人がお外に連れだしてくれない雨の日は嫌いにゃ。
もともと僕ら猫族は水に濡れるのは嫌い。
にゃから雨の日は雨に濡れるからお外は無理。
結果、僕は余計に雨の日が嫌い。
この季節、雨の日が多いよね。
梅雨って言うんだってことぐらい、僕も知っているにゃ。
この雨の季節が終わると、あの暑い夏がやってくるけど、僕は今日もドアの陰からお外を伺い見ながら、ご主人がお外に連れだしてくれるのを待っているんにゃ。
にゃ。兄姫(えひめ)にゃ。
この頃はめえたんと呼ばれているにゃ。
それはそうと、何故かこのところ、朔にゃあの株が上がってきている気がするの。
あたちにはいつも通り、気が弱くてヘタレで温和しい朔にゃあにしか見えないんにゃけど、ご主人とお母さんには見えているものが違うみたい。
確かに、お出迎えもお見送りもするし、お返事もするし、お手とお代わりと両手も上手なのは認める。
あたちには出来ない…。
あたちにはその代わり、お父さんにお愛想とお腹撫で撫でをさせてあげるという必殺技があるにゃ。
お腹を撫でられると後ろ足で蹴りを入れたり甘噛みをしたりのオプションも付くけどね。
お父さんにはこれは凄く好評なんにゃ。
ビール飲みながら目尻下げてるもん。
だけどご主人とお母さんはシビアなの。
あたちがいくらおべっかを使って、ほっぺを舐めてあげようと、簡単にはおやつをくれたりしないの。
「めえたんは性格が良くないから魂胆が丸見えなのよねえ。」って笑うだけ。
朔にゃあはへたれだけども正直なんだって。
策略なんて使わずに一生懸命アピールする健気さが可愛いんにゃって。
なんだかあたちが原黒悪女みたいじゃない。
お母さんにはさんざん「女王様」って言われているけどね。
だからこの頃、ご主人がお布団に連れていくのは朔にゃあなの。
でもあたちは負けていない。
夜中には朔にゃあを追い出して、しっかりあたちがご主人と寝ているにゃ。
ふん。結局は実力主義にゃよね。
あれ?やっぱりあたちは悪女なのかしらん?
みゃお。朔太郎にゃ。
このところ僕もめえたんも太りすぎ宣言を受けているんにゃ。
僕が七,八キロ、めえたんが四,七キロあるんにゃよ。
それじゃあしょうがないね、って思う?
確かに下腹がたぷたぷしてきたのも、お腹周りがまあるくなってきたのも認めるけど。
ご主人ったら、僕のそのお腹を摘んで「た~ぷたぷ〓」って遊ぶんだよ。
ぷるんぷるんするのが楽しいんにゃって。
お母さんにゃんか、僕が重くなりすぎて出窓にジャンプできずに大好きな日向ぼっこもできなくなるんじゃないかって心配してくれているのにね。
やっぱり若いと笑いに偏ってしまうのかしらん…。
と言ってもご主人はもうお箸が転がってもおかしいお年頃をとうにすぎているんにゃけどね。
お母さんたら、「このまま母親の介護で終わるなんて不憫…。」って嘆くけど、本人はいたって青春を謳歌しているみたい。
僕たちよりきつくダイエット命令が出ているそうだけど、マイペースな性格だから成功するとは僕には思えないんにゃ。
にゃんだかダイエットは我が家の課題になっているみたいにゃね。
まあ、お父さん以外はみんな丸い、というこの現象はどうにかならないものかと僕も思うけどね。
でも、お父さんもお母さんも食べさせるのが大好きで、食べているのを見るのも大好き、ときているから、僕らが痩せられるはずもなく…。
勿論ご主人も。
お腹のお肉が気になる僕のちょっとしたグチなのでした。
にゃんにゃん。
にゃおん。朔太郎にゃ。
春にゃねえ!
お外が僕を呼んでいるう!
野生の本能が僕を突き動かすにゃ!
おかげでおうちの中は僕のマーキングの臭いで大変なことになっちゃったにゃ。
ご主人はファブリーズを片手に僕に蹴りを炸裂させようとするし、めえたんは盛りの付いた僕を冷たい目で眺めているし。
めえたんも悪いんだよ。
僕のこと、全然構ってくれないんにゃもの。
僕のお嫁さんのくせにね。
って恨めしげに呟いていたら、ご主人に睨まれたにゃ。
「めえたんを朔のお嫁にやった覚えはない!」にゃって。
うにゃあ。そう言われれば、僕が本能のままにおそってお嫁さんにしちゃったんだっけ。
とほほ。僕は身も蓋もない立場にゃのか…。
でも、世の中は春なのにゃ!
僕がその気になってどこが悪いんにや!
常になく強気の僕です。
みゃおん。兄姫(えひめ)にゃ。この頃はめえたんと呼ばれているにゃ。
そういえば、ご主人はよくツイッターにあたちの写真をアップしているんにゃけど、それが「可愛い」と結構人気があるんにゃって。
あたちがご主人の肩に乗っかっているところなんかが評判がいいんにゃって。
乳離れする前からあたちは、ご主人の肩や頭に乗る術を覚えて、里親探しをして貰っていたんにゃけど。
あたちは結局、器量が悪くて貰い手が見つからず、ここんちの猫になったんにゃけどね。
だからあたちは、正面からまじまじと見られるとご主人にも「不細工だなあ。」って言われちゃうの。
目の回りにくっきりとアイラインが入っていて目つきが悪く見えるし、お顔が白いのに鼻筋だけが黒いからアンバランスでおへちゃに見えるんにゃって。
性格は女王様だし、お母さんなんか今まで飼ったことのないタイプの猫だって苦笑しているにゃ。
ご主人も時々手を焼いて「可愛くない!」って叫ぶけど、やっぱり育てた手前、可愛いみたいにゃ。
あたちはあたち以外の何者にもなれないけど、女の子に器量のことを言うのは違反にゃよね。
あたちだって好きでこんな風に生まれた訳じゃないもん。
にゃから、あたちの写真の評判がいいのはちょっとうれしいにゃ。
まあ、おうちの人たちがあたちのことを愛していてくれているのは良く判っているけど、女心が微妙なことも判ってほしいにゃ、と思う今日この頃なのでした。
にゃんにゃん。
にゃあお。朔太郎にゃ。
このところお母さんの調子が悪いのにゃ。
ずうっと風邪をひいた状態で、精神的にも不安定なんにゃ。
食欲がなくて、この分だと飢え死にするな、なんてさらっと言ってのけるものだから、うちのご主人も焦っているにゃ。
「人間、一週間食べないと死ぬんだよね。」と三日食べてない人に言われると結構マジに受け取らざるを得ない…。うちのご主人は真面目にゃから…。
お母さんはお医者さんから鬱のお薬を処方して貰ったりして、なんとか復帰しようという意識はあるらしく、そのへんまだマシなのかにゃあ。
まったく、うちのお母さんは手間のかかる人にゃんだにゃあ。
こうやってご主人のことを独り占めしてしまうんにゃから。
僕にゃんかちっとも構ってもらえない…。
んにゃあ。寂しいよお。