にゃおん。朔太郎にゃ。
春にゃねえ!
お外が僕を呼んでいるう!
野生の本能が僕を突き動かすにゃ!
おかげでおうちの中は僕のマーキングの臭いで大変なことになっちゃったにゃ。
ご主人はファブリーズを片手に僕に蹴りを炸裂させようとするし、めえたんは盛りの付いた僕を冷たい目で眺めているし。
めえたんも悪いんだよ。
僕のこと、全然構ってくれないんにゃもの。
僕のお嫁さんのくせにね。
って恨めしげに呟いていたら、ご主人に睨まれたにゃ。
「めえたんを朔のお嫁にやった覚えはない!」にゃって。
うにゃあ。そう言われれば、僕が本能のままにおそってお嫁さんにしちゃったんだっけ。
とほほ。僕は身も蓋もない立場にゃのか…。
でも、世の中は春なのにゃ!
僕がその気になってどこが悪いんにや!
常になく強気の僕です。