にゃ。兄姫(えひめ)にゃ。
あたち、ご主人から「ひめひめ」とか「ひめたん」とか呼ばれることが多かったんにゃ。
お母さんもそれに便乗して「ひめたん」とか「ひめたんたん」てか呼んでいたんにゃよ。
にゃけどこの頃、変わってきたの。
気がついたらご主人ったら「ひめめ」って呼んでるの。
そしてまた気がついたら「ひめめ」の「ひ」が取れて「めめ」になっていたの。
にゃ。どーしてどんどん短くなるの?
あたちとしては「めめ」でも「めめたん」でも可愛いから良いんだけど、ご主人の思考回路が理解できにゃい…。
人間って言葉を短縮したがる生き物なのかにゃあ。
お母さんが言うには、若い人は特にそうだって。
ニュースだって「あんぽ」「あんぽ」って何か美味しい干し柿のことかと思っていたら、「安全保障」の省略だったし。
うちのご主人はまだマシな方だ、ってお母さんは真面目な顔。
世の中全部がこのところ省略に走っている、って感じているんだって。
「気色悪い」がいつの間にか「キショい」になってたり。
世の日本語はどうなっていくのかしらね。
あたちの呼び名は今後どう変わっていくのかにゃ。
ちょっと不安感と興味とが混じり合った変な気分のあたちなのです…。