にゃおん。兄姫(えひめ)にゃ。
春らしい日が続いているにゃね。
ご主人が玄関を開けると沈丁花や梅の花の匂いが漂ってくるにゃあよ。思わずお鼻をひくひくさせちゃう。
お隣のお庭で咲いているんにゃって。
あたちはお外が怖くて出られないから、どんなお花が咲いているか見ることはできないんにゃけど、いい匂いは大好きにゃ。
朔にゃあは相変わらずトイレの窓に乗っかってお外の様子を見るのに夢中なんにゃよ。
この間なんか、夜仕事から朝帰ってきたお父さんに窓から身を乗り出しているところを見つかって、現行犯ということで思いっきり怒られたばかりにゃというのに、今日も今日とて現場をご主人に見つかって追いかけ回されたんにゃよ。
懲りないよねえ。
ご主人もお父さんもお母さんも、朔にゃあが窓から落っこちて車に曳かれてしまうのを心配しているんにゃよ。
びびりの朔にゃあだから、家出して遠くに行ってしまう心配はほとんどないんにゃけど、おうちの前はすぐ道路、という立地のため、交通事故が凄く怖いんにゃって。
以前、交通事故で猫を一匹亡くしているからなをさらにゃんだって。
朔にゃあは鈍くさいところがあるから、余計に心配するのかもね。
あたち?あたちは、時々玄関からお外を見るだけの良い子にゃもん。
なんて、内緒だけど窓を開けるのを覚えたの。
とは言っても二センチぐらいにゃんだけどね。
お外の匂いをかげるぐらいだけ。
このぐらいなら可愛いものでしょ?ちょっとした悪戯、で済ませられるぐらいの。
あたちは良い猫にゃんだもん。
にゃんにゃん。