姫猫日記12

にゃ。兄姫(えひめ)にゃ。
お母さんが帰ってきて、いつも通りに戻ったんにゃけど、おうちのネズミ被害が増大して大変にゃの。
新しく買ったばかりのガスレンジの電気配線をかじってあわやの事態になりかけたり、生ゴミを漁ったり…。
台所を我が物顔で伸し歩いたり、洗い物をしているご主人の足元を走り抜けたり…。
余りに酷いので、ご主人があたちに「ネズ、捕ってきて!」と懇願する始末。
あたち、冬の間はおこたでぬくねくして丸々してようと思っていたにゃよ。
でも、何度も何度もご主人に懇願されると流石に無視は出来にゃい。
んで、とうとうやったわよ!
二日続けてネズ二匹。
ちゃんとご主人にプレゼントしたにゃよ。
ご主人にあげたのにお父さんが持って行っちゃったのがちょっと不満にゃの。
でも、しっかりと褒めてくれたし、ご褒美もくれたにゃ。
隣で朔にゃあが羨ましそうに見ていたにゃ。
ご主人は「姫は偉い。ネズを捕る猫は良い猫だ。捕らない朔はヘタレだ。」って結構朔にゃあに冷たい態度。
あたちは撫でてもらってお腹もいっぱいで幸せ気分。
やっぱりがんばれば良いことがあるんにゃね。
まあ、ハンティングは趣味と実益を兼ねているから余計に楽しいし。
比べられてイジケている朔にゃあは自業自得として、あたちはもっとご主人のためにがんばるのにゃ。
にゃって良い猫にゃんだもん。