なあご。朔太郎にゃ。
お母さんが悔しいことに無事に帰ってきて、おうちはまた元通りに戻ったにゃ。
そしてお母さんは、相変わらずご主人のことを独り占めしてくれるにゃ。
僕も姫猫もそれが気にくわない。
好き勝手にご主人をひっ浚っていくの。
にゃから、時々目一杯意地悪をしてやるの。
普段、何もしないでいても痛がっている足をわざとふんずけてやるとか、寝ている時にわざとあたまをふんずけて通ってみたり、トイレに立つ時に足下にすり寄ってみたり。
結構ねちっこい嫌がらせだと自分でも思うにゃよ。
でも、これぐらいやらないと。
そりゃあご主人は、僕達に優しいし、お母さんも抱っこしたり撫でたり美味しいおやつをくれたりもするさ。
にゃから完全無視するのは止めているんにゃ。
嫌がらせで済ませてやっているにゃ。
僕らだってそのへんは弁えているにゃ。
ただ、感情が先に立つ場面が多いのは仕様がないよね。
ある意味、いなくなってくれた方がすっきりするんじゃないか、なんて考えて足下にすり寄ることもあるんにゃ。
けど、いなくなったらご主人が悲しむのも知っているし。
僕達はそんなことを望んじゃいにゃい。
にゃから、いつも「計画」だけで終わる暗殺なんにゃ。
この複雑な思い、ご主人はしっかりと判っているみたいにゃけどね。