姫猫日記10

にゃん!兄姫(えひめ)にゃ。
あたち、大活躍中にゃの!
今日も今日とてまたネズミの奴を仕止めてやったの。
三匹目にゃ。
うちにはお外から溝鼠が進入してくるらしくて、結構天井裏でガサゴソしている音が気にはなっていたんにゃ。
おうちには猫が二匹もいるのに…。っていうのがご主人のグチ。
あたちも天井を気にしながら、どうして良いか判らなかったから、臨戦態勢には入っていたんにゃけど成果は出なかったんにゃ。
やっぱりハンティングには年期と経験がものを言うらしいにゃ。
このおうちに来てから、ご主人にゴキブリをハンティングしてプレゼントしてきたのも無駄じゃあなかったんにゃ。
それに比べて朔猫は進歩がないにゃあ。
ネズミ捕りにはいっさい興味がないみたいにゃし。
あたち、甲斐性のない男って嫌いなのよね。
だから、この頃朔猫がすり寄ってきても猫パンチをお見舞いして撃退してしまうにゃ。
しようがないよね。あたちにだって不満はあるんにゃから。
朔猫は良く言えば優しいんにゃけど、悪く言えば優柔不断のヘタレだし。
にゃんでこんなのをお婿にしてやったのか、あたち、早まったかなあ。
まあ、しっかり尻にひいておけるから良いのかな。
猫の一生を考えると、その方が幸せかも。
ご主人が居ない時には甘えていられることだしね。
でも、せめて猫の本分のネズミ捕りに、もうちょっと情熱を傾けてくれたらいいのに、と思うあたちなのでした。にゃん、にゃん。