黒猫日記210

なあご。朔太郎にゃ。
うちの姫猫はぜえったいマザコンにゃ。
ご主人にほ乳瓶で育てられたからかもしれないけど、いつもご主人にべったり貼り付いているにゃ。
小さい時はずっと肩の上に乗っていたにゃ。
ご主人は肩に姫猫を乗っけたまま移動していたにゃ。
今は重くなったから、さすがに乗っけ放しにはしないみたいだけど、ぴとっとひっつくのは変わりないにゃ。
ご主人もそんな姫猫が可愛いって目を細めているし、お父さんもお母さんも僕より姫猫の方を贔屓にしている気がするにゃ。
まず、毛皮の手触りがよいのが武器かにゃ。
それから余りにもおバカで笑えるとことか。
あと必殺技のごろんしてお腹出しのポーズ。
姫猫がこれをやるとみんなデレデレ…。
ついつい手を出してお腹を撫でてしまうにゃ。
そうやってみんな姫猫をちやほやするから、姫猫は頭に乗ってあんなに我が儘放題にゃんだ!
そうにゃよ。僕は焼き餅を焼いているんにゃよ。
にゃって、みんなして姫猫ばかり構って、僕のことなんか二の次…。
ご主人と一緒に寝たいのに寝てられないし、だんだん僕の立場がなくなるにゃ。
だもんイジケてもいいじゃん!
にゃー!
ご主人を独り占めにしたいにゃ!
それが今、僕の最大の望みにゃ。