姫猫日記7

にゃん。兄姫(えひめ)にゃ。
この頃、ご主人がお出かけ中でお留守がちにゃの。
放っておかれるあたちもさくにゃあも、少しイジケ気味。
ご主人が居ないと何となく食欲も進まないんにゃよ。
お母さんにおやつをねだるのも面倒になっちゃうぐらい。
そうやってウジウジしていたら、ご主人たらあたちに新しい玩具を用意してくれたんにゃ。
手袋みたいに手を入れて、あたちにひっかかれても噛みつかれても猫キックを浴びせても痛くないぬいぐるみ。
口もぱくぱく動くから、あたちの戦闘意欲も攻撃本能も満足させてくれるし、思いっきり暴れてもご主人に被害がない、ってところが一番良いにゃ。
今までは、ちょっとじゃれてもご主人の体のあちこちにひっかき傷がついたり痛い思いをさせちゃっていたから、あたちとしては遠慮していたこともあるし、それがなくなっただけでもすんごく楽しいにゃ。
これであたちのストレスも解消されそう。
でも、ご主人がまめにかまってくれるのが一番良いんだけどにゃ。
まあ、それはご主人にもご用事も都合もあるから、あたちの我が儘なのは充分承知しているにゃよ。
でも、猫って我が儘なものにゃもの。
あたちがこうやって呟いていても別にかまわないと思うんにゃ。