黒猫日記207

みゃあ。朔太郎にゃ。
お母さんたらとうとうタブレットなるものを買ったんにゃよ。
ご主人と色々調べていたのは知っていたけど、どうせいつもみたいに話だけで終わると思っていたんにゃ。
でも、今回は本気にゃったんにゃね。
タブレットでなら、電子書籍を拡大することが出来るから、視力の落ちたお母さんでも読めなかった本が読める、ということが決め手になったみたい。
以来、お母さんは新しい玩具を手に入れたこどもみたいにタブレットにかじり付いて本を読んでいるにゃ。
おかげで僕と姫にゃあは、普段はしつこいお母さんの愛情表現から逃れることが出来て、ちょっと嬉しい。
なんていったってお母さんの愛情表現は、濃厚でしつこいの。
やたらと抱っこしたがるし、なで回すし。
猫には猫の都合とか自由がある、とか考えてくれていないんにゃよね。
僕も姫にゃあもご主人に抱っこされたりするのは好きなんだけど、そうやってしつこくするお母さんに抱っこされるのは嫌いにゃんだ。
まあ、お母さんだからしかたない、とは思うんにゃけどね。
これで暫くはお母さんからの愛情の押し付けが止むかと思うと、なんとなくほっとする僕達二匹なのでした。
にゃんにゃん。