にゃ。朔太郎にゃ。
僕、この頃思うんにゃけど、絶対おうちの人達は僕より姫にゃあを贔屓しているにゃあよ。
にゃんだかご主人を筆頭に、みんなして姫にゃあを甘やかしているように思えるんにゃ。
何か悪さをしても僕だと目一杯怒られるんにゃけど、姫にゃあだとそれほど怒られないし、呼ばれる時も姫にゃあの時は猫なで声にゃんだもん。
姫にゃあの毛皮はほわほわですごく抱き心地が良いとかで、みんな抱っこしたがるから、という理由はあるんにゃ。
それは判る。判るんにゃけど、納得がいかにゃい。
姫にゃあだと良くて僕だとだめ、ってことがちょこちょこあると僕だってイジケる。
ね、イジケていいにゃよね。
ご主人と一緒に寝ていても、僕はレオン猫に追い出されて朝まで一緒にいられないけど、姫にゃあは平気で一緒にいられるんにゃよ。
今やご主人の守護霊になっている先輩猫のレオン君にまで姫にゃあは贔屓されているにゃ。
僕の立場は弱くなる一方。
トイレの窓から落っこちてから余計に肩身が狭いし。
絶対おうちの人達は僕より姫にゃあの方が可愛いんにゃ。
これって、僕のやっかみだと思う?
そうだとまだ救われるような気がするんにゃけどね…。んにゃあ。