みゃ。朔太郎にゃ。
ご主人はほ乳瓶から育てた姫にゃあが可愛くってしようがないみたい。
姫にゃあがいたずらをしても滅多に叱ったりしないし。
円らな瞳で見つめられると、お顔がにまあ、としてるし。
お風呂を覗きに行かれても、僕の時だと怒るのに姫にゃあだと怒らないで、する事を見ているだけにゃ。
だからと言っちゃあにゃんだけど、姫にゃあったらお風呂場に行くと三度に一度は風呂桶に落っこちているにゃあよ。
毎回、風呂桶の縁に乗っかってつるりといくらしいにゃ。
ご主人もこの頃はそんな姫にゃあにも慣れたみたいで、慌てず騒がず姫にゃあを掬い上げるとタオルでゴシゴシ。
姫にゃあは半分濡れたまま引き上げてくるにゃ。
に、しても、姫にゃあは全然懲りないから不思議にゃよ。
僕にゃんかお湯をかけられそうになっただけで逃げ出すのににゃ。
にゃんだか落っこちるのを楽しみにしているみたいにゃ。
まあ、猫は普通、水を怖がるけど、姫にゃあは違うのかもしれにゃいね。
僕に言わせれば、怒らないご主人が助長させている気はするんにゃけどね。
僕としては、ご主人とお風呂に入るのは良いけど、溺れないようにね、ってことかにゃ。
あ、結局、僕もご主人のことは言えないほど、姫にゃあが可愛いのかしらね。にゃんにゃん。