黒猫日記201

にゃ。朔太郎にゃ。
この頃、うちの姫にゃあが、やたらとご主人の後追いをするんにゃあよ。
トイレに入っていてもトイレの前でナゴナゴ。
お買い物に出掛ける時もナゴナゴ。
お風呂に入る時も扉の前でナゴナゴ。
とうとう根負けしたご主人は、お風呂に一緒に入る羽目になっちゃったのにゃ。
とは言え、風呂桶に一緒に浸かる訳じゃなくて、洗い場をうろうろしてご主人を観察しているんにゃけどね。
そして風呂桶の縁に立つと、中のお湯を飲んじゃうにゃ。
これってうちの猫の伝統行動なのかしらね、とご主人は首を傾げるんにゃ。
なぜなら先代の白猫れおん君がそうだったんにゃって。
どこの猫もお風呂のお湯を飲むのか知りたい、って言っているにゃよ。
そうやっているうちに、姫にゃあはとうとうやらかしたにゃよ。
そう、バシャン!って風呂桶の中に落ちたの。
慌てた姫にゃあはご主人の胸に二本の爪痕を残して脱出。
お腹を濡らしただけで済んだんにゃ。
全く、お騒がせにゃんこなんだから、とご主人は苦笑しているにゃ。
本当だね。溺れたら大変だったもの。
でも、それで懲りたかと思いきりゃあ、全然そんなことはなくて、相変わらずご主人のお風呂について行っているの。
流石に風呂桶の細い方の縁には乗らなくなったんにゃけどね。
ご主人はまた落っこちないか見張らなくちゃいけなくて、のんびりお風呂に入っていられなくなっちゃったにゃ。
かとはいえ、閉め出すとずうっと鳴いているから仕方ない、って状態。
本当、困った姫にゃあにゃんです。