ふにゃ。朔太郎にゃ。
みゃあ。どーしよう。
姫にゃあに嫌われたのにゃあ。
大好きな姫にゃあなのに、傍によるとふうって怒るのにゃ。
え?何があったのか、って?
んにゃあ。それがね。僕、明け方、いつものようにトイレの窓からお外を覗いていたんにゃけど、また足を滑らせてお外に落下。
意にそまない家出と相成りまして、そのまま誰にも気付いてもらえずに数時間。
心細さに震えながら過ごしたにゃ。
どうせ押入あたりで寝ているんだろう、って思われていたみたい。
ところが、用事で玄関から出ようとしたご主人に僕は気付いて、必死に呼びかけたの。
お隣さんの庭から猫の声がする、って猫好きのご主人が覗いて見ると、そこには僕がいた、って訳。怯えきって小さくなって。
慌てて僕を保護してくれたご主人。
でも、震える僕には首輪が無く、本当に朔太郎なんだか自信が持てなかったんにゃって。
にゃから、一度、首根っこを掴み上げて、腋の下とおパンツの白い毛を確認。
それが終わってやっと僕は、無事にお家の中へ戻ることが出来たのにゃ。
それにやのに、お外で違う臭いを付けたせいか、姫にゃあが警戒心丸出しで、ちょっとでも近寄ろうとすると凄い勢いで怒るにゃ。
僕はすごすごと退散するしかないんにゃ。
んにゃあ。このままじゃあ寂しすぎるよお。
どうしたら姫にゃあに認めてもらえるんにゃろう。
原因は完全に僕にあるのは確かだけど、そこまで嫌わなくとも良いじゃにゃいの…。
ぐすん。侘びしい限りの僕にゃのでした。