んなあご。朔太郎にゃ。
まったく、うちのご主人の人の良さときたら…。
新入り子猫は余りに小さすぎて、対処のしようが判らなくて急遽動物病院へ。
そこで判明したのが、「まだ臍の緒がついていますよ。」
パニックを起こしていたご主人の頭は再び破裂。
とにかく、病院で一通りのレクチュアを受けて、湯たんぽとほ乳瓶とミルクを購入し、ちび猫はご主人と帰宅。
それからが人間達のてんてこ舞いの始まりにゃったよ。
三時間ごとのトイレとミルク。体温維持のための湯たんぽのお湯の管理。
「このへんは人間と変わらないのね。懐かしいわあ。」とはお母さんの呟き。
でも、世話を焼くご主人の方は必死。
ミルクを飲むのが下手くそなちび猫は、ご主人のおっぱいにしがみついて心臓の音を聞いていると落ち着くらしく、その位置でうとうとしちゃう始末。
「もうちょっと飲んでくれるといいのにな。」とご主人は目を細めて眺めているにゃ。
う~。にゃんだか誰も彼も僕の存在を忘れていにゃい?
僕がちびちゃんにちょっかい出したり虐めたりしないように、という警戒からなのかしらん。僕はちび猫のミルクタイムにはゲージに入れられちゃうにゃ。
「まあ、月猫と姫猫の時は大丈夫だったから、用心だけ、ね。」とは言ってくれているけど、僕ってそんなに信用ないのかにゃあ。
ちび猫はあんなに小さいから、僕はちょっとの間だけご主人を貸してあげようかなあ。
なんて横目で見ながら考えているんにゃ。
ん?僕って偉い?うふっ。もっと褒めて。