黒猫日記146

ふんぎゃあ。朔太郎にゃ。
前回の日記でいやあな予感のしていた僕。
その予感が大当たりしちゃったにゃ。
そうにゃの。お母さんとご主人たら、子猫を拾っちゃったにゃ。
それもまだ生まれて四・五日の、目も開いていない子猫にゃ。
今日の午後、おうちの近所は突然の雷とそれに伴う大粒の雨。
お洗濯中だった二人は、雨の音に紛れて子猫が鳴いているのに気づいたんにゃ。
「雨に濡れているよね。」
「かわいそうだよね。」
二人の意見はあっと言う間に一致。ご主人はダッシュでお外へ。
鳴き声を頼りに捜索すること五分。
おうちの壁と塀の間で、もぞもぞ動くものを発見。
最初は小さすぎて子猫とは思えなかったんにゃって。
でも、鳴き声は確かに猫。
引っ張り出したらそるは、小さな生まれたての子猫。
まだ目も耳も開いてないくらいの。
でも、辺りに親猫の姿はなく…。
「このまま雨に濡れていたら死んじゃう。」そう考えてご主人は子猫を保護。
急遽おうちに搬送。
濡れた体を拭いてやって改めてその小ささを認識。
「子猫と言うより鼠サイズだね。」とはお母さんのご意見。
ご主人がそうやって子猫のお世話をしている間、僕は雷に怯えてこたつの中。
ある意味、ご主人の邪魔をする心配がなくて助かった、んにゃって。
そうして乾いたタオルに包まれて、ご主人の体温に温もりながら、子猫はうちの猫の仲間入りをしたのにゃ。