黒猫日記138

みゃ。朔太郎にゃ。
にゃんだかお外が騒がしいにゃ。
世の中の野良猫さん達は子孫繁栄のために一生懸命。
早くも春真っ盛りなんにゃね。
僕?僕は既にご主人に去勢手術をさせられた哀れな雄猫にゃ。
雄特有のマーキングがひどくなり過ぎて、ご主人に強制連行されたんにゃ。
人間と暮らす猫にはいろんな制約やルールがあるものにゃから、それは仕方にゃいことにゃ。
それこそご主人と暮らせなくなる方が、僕には辛いことにゃ。
そういえば、僕がこのおうちに来てから、もうすぐ二年になるにゃあね。
去年は姫猫と月猫という飛び入りが乱入して、どうなることかと思ったにゃあ。
あの二人はどうしているんにゃろう?
お外の騒ぎを聞きながら、猫好きの一家は「また子猫が…。」とるんるんしているご様子。
僕としてはあんまり歓迎したくにゃいんにゃけど、こればっかりは阻止しようがにゃいし。
願わくば、僕からご主人の愛情を奪い取ったりしない温和しい子なら良いにゃあ。