黒猫日記129

みゃ。朔太郎にゃ。
このところあんまり寒いので、お母さんとご主人は、僕にペット用ベットを買ってくれたんにゃよ。
みんなが寝てしまうと僕は、暖房の全くないお部屋の炬燵の中でじっとしているしかないのにゃ。
それが耐え難いと、お母さんのお布団に這い込むんにゃけど、お母さんは早起きにゃから、暖まる暇もないのにゃ。
にゃから、温もりの残る炬燵の中にベットを設置して貰って、そこを冬場の僕の寝床にしてくれたんにゃ。
おかげで僕は、お母さんが起き出してエアコンがお部屋を暖めてくれるまで、ベットでぬくぬくしていられるようになったにゃよ。
やっぱり原則的には誰にも頼りなくない僕にゃから、そうやって自分だけでいられるのは気が楽にゃんだ。
でも、ご主人もお母さんも猫はだっこされるものだ、つていう考えの持ち主で、やたらと僕を抱っこしたがるんにゃよ。
どうやら先輩猫のれおん君が、抱っこ大好き猫だったみたい。
二人して抱っこの嫌いな僕を責めるんにゃ。
僕にとっては至極迷惑な話にゃ。
猫にだっていろんな個性があるにゃあよ。
でもそんな僕の主張はあっさり無視されてしまうんにゃ。くすん。