黒猫日記116

みゃ。朔太郎にゃ。
ここのおうちには猫に科せられた色々なお仕事があるんにゃ。
まず、朝晩のかりかりを貰う時には「お手、お代わり、両手」をしなくちゃいけないんにゃ。
それから、ご主人のお出迎え。
まあ、それは好きでやってるにゃけど。
それからお父さんの晩酌のお付き合い。
これは美味しいおまけが付くから大歓迎にゃ。
でもこの頃、お父さんたら僕に「ちゃんと『ごはん』って言え。」って強制するんにゃよ。
先輩猫のれおん君は、お腹が空くと『ごはん!』って鳴いて、催促したんにゃって。
にゃから僕にも出来るだろうって、短絡的な考えにゃんだ。
まったく、何かって言うと比べられる、こっちの身にもなって欲しいにゃあ。
本当、出来の良い先輩の後釜は大変にゃよ。
僕には僕しかやらない特技もあるんにゃよ。
にゃけど、そのことにプラスして、れおん君のやっていたこともやれなくてはいけない、にゃんてちょっと理不尽にゃと思わにゃい?
ある意味、このおうちの人たちは猫使いが荒い、と言えるのかも、と考えてしまう僕なのでした。にゃんにゃん。