なあお。朔太郎にゃ。
急に涼しくなってきたにゃあね。
キンモクセイのお花がどこかで咲いたらしくて、お外がすごくいい匂いにゃ。
この辺りにはキンモクセイを植えているおうちが多いんにゃね。
おうちの蜜柑の木にやって来ていた蝶々さんも一段落したみたいで、卵や幼虫を排除するご主人の発する奇声もめっきり減ってきたにゃ。
世の中、すっかり秋なんにゃね。
おかげで明け方にゃんかとっても寒くて、僕がこの夏、陣取っていたお父さんの座椅子の上では凍えてしまうんにゃ。
かとはいえ、大好きなご主人は相変わらず寝相が悪くて、僕がお布団に一緒に入って温もることはできないんにゃ。
にゃから僕は仕方なしに、お母さんの枕元に行って、襟首の辺りをとんとん。
代々の猫さんと一緒に寝ていたお母さんにゃから、半分眠っていても条件反射でお布団を持ち上げてくれるんにゃよ。
そこで僕はしゅるんとお布団の中に潜り込むんにゃ。
にゃ~。人肌は温いにゃね。
そうして僕は、お母さんが起き出すまで、お母さんの腕枕でぬくぬく。
まあ、一番いいのはご主人の腕枕にゃんだけど、この際、贅沢は言っていられにゃい。
猫は寒いのが大の苦手にゃんだから。