みぃ。朔太郎にゃ。
僕ね、この頃になって大好きになったものがあるんにゃ。
去年までは全然興味も示さなかったものにゃんだ。
それはね、ほとんどの猫さん達が大好きな「鰹節」にゃの。
やっぱり、れおん君は好物で、おやつによく食べていたんにゃって。
だけど、僕は何故か、去年までは臭いを嗅ぐだけで見向きもしなかったんにゃ。
それにゃのに、この夏になってからは、お父さんのおつまみの冷や奴に乗っかっている鰹節を皮切りに、とうとうパック入りの鰹節が食べられるようになったんにゃ。
そして、今では大好きにゃ。
ずうっと、鰹節は猫用と人間用とふた袋を常備していたおうちだから、最初、僕が鰹節は嫌いらしい、と知って、お父さんなんかすごくがっかりしていたんにゃ。
お父さんの楽しみは、猫を相手に晩酌すること。
にゃから、猫に与えられるものは不可欠にゃんだけと、やっぱり猫にも好き嫌いはあるにゃ。
たまに、どうしても猫にはあげられないものばかりがおつまみに出る時もあるにゃ。
そうなると、お父さんが可哀想。
ってことで、お父さんのところには、鰹節が備え付けになっているんにゃ。
その方が猫にも良いんにゃけど、ね。
お父さんは新聞紙に鰹節を乗せてくれるんにゃ。
そして、その鰹節が僕の鼻息で飛んでいくのが面白い、って大笑いするんにゃ。
昨日にゃんか僕の鼻の頭に付いた鰹節がひらひらしている、って家族三人で大騒ぎ。
にゃあ。まあ、そうやって家族団欒のお役に立てているんにゃから、僕としては不満はにゃいんにゃけど、この家族は結構たわいもないことで笑いこける幸せな家族にゃんだにゃあ、と僕は思ったのでした。にゃん、にゃん。