黒猫日記106

んぎゃあお。朔太郎にゃ。
ご主人ったらどういう気まぐれか、「猫の気持ち」なる雑誌を持ち出して、僕の性格診断なるものをやり出したんにゃよ。
え?結果を聞きたい?
そんなの決まりきっているにゃないの。
「ご主人様一筋」そして「小心者。」
にゃー!大笑いしたにゃね!ふにゃあ。
なにもそんなに笑わなくたって良いじゃにゃいの…。
ふにゃあ。まあ、確かにご主人は大好きにゃ。それがなんなんにゃ?どこが悪いにゃ?
ふん!って居直るところが可愛くない、って言うのはお母さんにゃ。
そういうところが「ご主人第一」にゃんだろうが!
と、僕がジト目でお母さんを見ていると、ご主人曰く「何も、れおん君の真似をしなくてもいいんだよ。」
にゃー!真似なんかしていないもん!
いかにれおん君がご主人べったりの猫だったか、話を聞いていれば分かるもん!
でも僕は、僕の意志でご主人を愛しているんにゃよ。
それを分かって欲しくて、ご主人に一生懸命訴えたんにゃけど…。
そうにゃの。ご主人は悲しいことに猫語がわからにゃい。
僕の言葉は単に「にゃーにゃー」って音が続くだけ。
ねえ、世の中の猫さん達はどうやってご主人と意志の疎通を図っているのかにゃあ?
ご主人にいつか愛の告白をしたい僕にゃのです。