んにゃ。朔太郎にゃ。
僕には色々としなくてはいけないことがあるんにゃよ。
毎朝、お母さんにお愛想をしてご飯を貰うことから始まって、ご主人を起こしに行くこと、お見送りをすること、などなど。
お仕事以外には、日向ぼっこに毛繕い、爪研ぎに柱登り、とかね。
このところ特に気を使っているのが、ご主人のお出迎えにゃんだ。
だってご主人ったら、時々物凄く遅くの帰宅になるんにゃもん。
僕は、家に来る宅配便のお兄さんも嫌いにゃんだ。
やたらご主人に馴れ馴れしいんにゃもん。
そんな僕にお母さんは「さくにゃあ、れおん君に似てきたね。すごい焼き餅焼きで。」にゃって。
にゃあ?これって焼き餅ってものにゃの?
僕はご主人の関心が他に行くのが我慢できないだけにゃんだけど。
だから、帰りの遅いご主人を心配しながら玄関でじいっと待っているんにゃ。
どうやられおん君もそうやって待っていたみたい。
「そんなところだけ似なくても良いのに…。」っていうのがご主人の率直な感想。
玄関に佇む僕を見ると、一瞬白い猫に見えるんにゃって。
結構、れおん君とは違うところが多い、と自分でも思っているんにゃけど、そうやってお出迎えする僕を嬉しそうにしているご主人に、大満足な僕にゃんだ。にゃん、にゃん。