黒猫日記91

にゃ。朔太郎にゃ。
僕の毛皮が黒い、ってみんな知っているにゃあね。そして、その毛並みのお腹と腋の下に、白い毛が固まって生えているのも、前にお話したにゃあね。
それがどうかしたか、って?
にゃあ。それがね、この頃ご主人ったら、僕の腋の下に手を入れて持ち上げてぷらんぷらんさせるのが好きみたいなんだけど、その度に「おぱんつ見つけた。」って笑いながら、僕の下腹部の白いところをつんつんするんにゃよ。
ふにゃあ。にゃんだか万歳すると僕のお腹の白いところが、まるで白いブリーフをはいているように見えるんにゃって。
しかもそれがビキニタイプ。
「ほら、おパンツ、でしょ?」ってご主人は解説しながら笑いこけてるし。
受けているお母さんも一瞬マジマジと僕の下腹部を見つめて次の瞬間大笑い。
黒地に白だから余計に目立つ、っていうのはあるらしいけど、言われる僕は全然面白くなんかにゃい。
特に「おぱんつ」の「お」が気にいらにゃい。
白毛がパンツをはいているように見えるのは仕方にゃいと、それをからかうのは卑怯な気がするにゃ。
そう思ってご主人に抗議したら、ご主人曰く、「うん、でも、あんまり可愛いものだから、つい、ね。」
にゃあ。ご主人はまたお腹をつんつん。
「さくにゃあのお腹はまん丸くて、そこに張り付いたように白い毛が生えているんだもの。可愛いったらありゃしない。」
要するに僕は、可愛がられているわけ?
にゃー!僕もご主人が大好きにゃけど、面と向かって言われると、照れるにゃあ。
にゃあ。結局、僕とご主人はラブラブにゃのです。にゃん、にゃん。