みぃ~。朔太郎にゃ。
ご主人を怒らせちゃったよ~。
にゃにをやらかしたのかって?
ふにゃあ。あのね、朝寝坊しているご主人のお腹をジャンプ台にして出窓に飛び乗ったの。
ご主人たら踏み潰された蛙みたいに「ぐえっ!」にゃって。
そりゃあ、ご主人も驚いたろうけど、僕だってその声にびっくりしたにゃ。
出窓の上で固まっていたら、ゾンビみたいにぬうっと立ち上がったご主人。思わず首筋の毛が逆立ったにゃ。
そして次の瞬間。「さくにゃあ…。」
ふにゃー!ご主人の目が据わってる!
思いっきりぎゅっと目を閉じた僕。だけど、ご主人は僕を抱き上げると自分のお布団に押し込んで自分もころん。そしてすやすや。
僕はそのまま固まっていたにゃ。とてもこのままですむとは思えなかったにゃ。
でも、眠気の勝ったご主人は取り敢えず睡魔に身を委ね、僕は熟睡したご主人の手から逃れて自由の身。
そしてこそこそ隠れ場所を探している現在にゃ。
あの熟睡から覚めた後が恐い…。
睡眠を邪魔されるのと、食べ物を横取りされるのが何よりイヤなご主人にゃ。
仕返しがきっとあるに違いにゃい…。
戦々恐々。見つからないことを祈りながらお父さんのタンスの引き出しに隠れる僕にゃのです。