にゃあ。朔太郎にゃ。
お母さんの巾着袋の「さくたろう」は、より僕の印象に近づけるために、黒目の所にちいちゃいビーズを貼り付けたんにゃよ。
「お目々きらきらの朔太郎だからね。こっちのさくたろうもきらきらにしなくっちゃ。」にゃって。
まったくお母さんの考えることといったら、いつも突飛で面食らわされる、ってご主人がボヤいているにゃ。
いつまで経っても夢の世界にいる人なのかも知れない、にゃって。
まあ、本当にいい年だから、ご主人が嘆くのも無理にゃいにゃあ。
でも、こんな親から生まれたから、ご主人もちょっと変わっているんにゃよね。
人生には色んなことがあるんだよ、ってご主人はしみじみ言うにゃ。まだ若いくせにイヤに老けてしまって…、って今度はお母さんがボヤくにゃ。
このままいかず後家になりそうで怖い…、にゃって。そりゃあ、この親にしてこの娘あり、かにゃあ。
でも、こんなお母さんにもお父さんって旦那が出来たから、ご主人が生まれた訳にゃから…。
にゃー!ご主人が嫁に行く?!にゃー!にゃー!嘘にゃ!やめて!考えたくもにゃいにゃ!
(あのね、さくにゃあ。あんた、れおん君にまた似てきたよね…。人が嫁に行こうが行くまいがほっといてくれない?…そりゃあまだ貰い手はないけど、さ。by飼い主)