にゃあ。朔太郎にゃ。
僕はこの頃、やることなすこと、先輩猫のれおん君に似てきたんにゃって。
お父さんやご主人に怒られて、逃げ込む先が猫トイレの中、ってところとか。
三角コーナーがおやつ籠と化しているところとか。
でも、ね。僕オリジナルのこともあるんにゃよ。ついこの間見つけたんにゃ。
お外はぽかぽかの良いお天気。窓の外にはいっぱいの洗濯物。
僕は風に旗めくそれらがとても気になっていたのにゃ。
お家の中に干してある洗濯物たちは全部、僕にとっては遊び道具なんにゃ。
じゃれたり飛びついたり、猫パンチしたりぶら下がったり。にゃからそれらがお外にあろうと、遊び道具に変わりはにゃい。
でも、そいつらは窓の外。いくら手を伸ばしても窓ガラスが邪魔にゃ。
にゃ。どーしても遊びたいし、少し邪魔者に腹が立った僕は、窓のサッシに猫パンチの嵐。そしたら偶然、爪が引っかかって、窓に隙間が開いたのにゃ。
そうなったらもうこっちのもの。爪をねじ込んで隙間を広げ、手ってが入るようになったらそこから一気に引き開けちゃう。
にゃー!かくして僕は窓開けに成功。身を乗り出すと洗濯物に手を伸ばし、爪にひっかけようとした時。
「さくにゃあ!」
丁度お買い物から帰ってきたご主人に発見されてしまったにゃ。僕はご主人の素っ頓狂な声に驚いたけど、ご主人は僕が窓から身を乗り出して落っこちそうになっていたことに慌てたらしいんにゃ。
お家の窓は出窓になっていて、お外はすぐに道路なんにゃ。結構人通りも車通りも多いんにゃよ。だから落っこちちゃうとすぐに車にひかれちゃう。
ご主人はそれが頭にあったみたい。以前、先輩猫のかずにゃんを交通事故でなくして以来、トラウマになっちゃっているんにゃって。
とはいえ、お家の窓の鍵は、歪んじゃっていて、取り敢えず僕が開けられないようにストッパーをかったんにゃ。
僕にはお遊びが一つ減った結果ににゃったけど、ご主人は発見が早くて良かった、にゃんて言っているにゃ。にゃんかつまんにゃいにゃあ。にゃんにゃん。
(まったく、さくにゃあは何をやらかすか分かんないんだから。今回は本当に心臓に悪かったよ。by飼い主)