黒猫日記37

ふにゃあ。朔太郎にゃ。
僕のイヤな予感は大当たりにゃったのにゃ。二十七日の朝に、いつもならすぐ朝ご飯をくれるお母さんが、知らんぷりしていつまで経ってもご飯をくれにゃいのにゃ。
僕が少しイジケて、テーブルの下に隠れていると、いつもより早く支度を済ませたご主人が、ゲージを手に僕を猫撫で声で呼ぶのにゃ。
朝からそんなに優しい声で呼ばれたことがにゃかったから、僕は嬉しくて一目散に飛んでいったにゃ。
そしたらご主人たら、とってもいい笑顔で僕を抱き上げると、ひょい、ってゲージに押し込んじゃったにゃ。そして、一言。「さあ、病院行こうね。」
にゃー!病院は嫌いにゃ!とゲージの中でじたばたすれど時遅し。ご主人は僕に有無を言わせず病院へ。
病院で僕は去勢手術とやらと血液検査をされて、一晩お泊まりにされたのにゃ。
怖いよ~!痛いよ~!寂しいよ~!心細いよ~!おうちが恋しいよ~!ご主人の意地悪ぅ!