んにゃ~。朔太郎にゃ。
僕はやっとおうちに帰ってきたのにゃ…。
たった一晩、って言うけど、僕にはとっても長い一日にゃったのにゃ。何せ、朝御飯抜きのまま朝一番で病院に連れて行かれ、それからすぐに血液検査、麻酔の後は去勢手術…。にゃあ。とっても辛い日にゃったよ…。
一晩経ってやっとご主人がお迎えに来てくれた時、僕はご飯も食べず、ゲージの隅で小さく縮こまっていたんにゃ。いろんな事が一度に起きたので、完全に萎縮してしまった、ってお医者さんが言っていたにゃ。
ご主人は流石に可哀想に思ってくれたんにゃけど、帰り道、橋を渡りだしたら僕が大声で鳴き出したので、とっても恥ずかしい思いをしたとかで、おうちに帰るなり、「この内弁慶の朔太郎!」にゃって。
ふにゃあ。確かに、おうちに帰ってきた僕は、食欲がなかったのはどこの猫?って感じで食欲全開、台所の三角コーナーのゴミ漁りまでする始末。お母さんは「やっぱりストレスかしらねえ。」って撫でてくれたんにゃけど、僕の内弁慶はおうちでは確定されちゃったにゃ。
だから余計に、エリザベスカラーをはめられて、よたよた歩きの僕に、ご主人は全然同情してくれにゃいんにゃ。目測が完全に狂って、あちこちぶつかりまくるのが面白い、って笑うのにゃ。
僕はエリザベスカラーというこの邪魔ものが大嫌いにゃ。にゃって、動くのに思いっきり邪魔、っていうだけじゃなく、ご飯食べるのにも、トイレ行くのにも、ご主人に撫でてもらうのにも邪魔にゃんだ。早くはずしたくて猫パンチを放っても、しっかりホックで留まっているからとれてくれにゃい…。それを見てお母さん曰く、「傷が治るまではずしちゃいけないんだよ。」
にゃー!傷は痛いし、こんな変なのはくっついてるし、僕は!僕は!
にゃー!にゃー!にゃー!……