黒猫日記36

にぃ~。朔太郎にゃ。
急に寒くなったにゃね。僕は初めての秋にゃ。今年になって生まれた僕には初めての事がたくさんあって、僕は毎日がとても楽しいにゃ。
そんな日々がずっと続くんにゃと思っていたら、ご主人が「さくにゃあは病院に行かなくちゃ。」にゃって。
僕が「?」て、訳も分からずにいたら、お父さんが僕の顔を見ながら「お前も男じゃなくなるんだなあ…。痛そうだなあ。」
僕、再び「?」
二人ともいったい何のことを言っているのかにゃあ。僕は病院に行かなくちゃいけないほど体調が悪くもないし、怪我をしているわけでもにゃいのに。
「ねえ、お母さん、変だよね?」ってお母さんの顔を見上げたら、お母さんも微妙な表情。
にゃー。なんだかイヤな予感。僕、一度、病院には連れて行かれたことがあるにゃ。あっちこっちひっくり返されて触りまくられて、あんまり良い思いはしなかったにゃ。出来るならもう二度と行きたくないにゃ。だけど、なんだか強制的に連れて行かれそう…。不安、不安、不安…。