にゃ!朔太郎にゃ。
僕、最近うちのご主人の左肩から妙な視線を感じるんにゃよ。最初にご主人に抱っこされた時から、変に敵意というか、イヤな感じを覚えたんにゃけど、気のせいだと思っていたにゃ。だけど、やっぱり気のせいじゃあにゃいみたい。ご主人もお母さんもお父さんも、僕がおうちに来る前にいた白猫れおん君の話をよくしているにゃよ。先輩猫さんにゃってことも僕、知っているにゃ。そしてご主人に執着していた猫だってことも教わったにゃ。にゃから、ご主人の左肩に乗っているのはそのれおん猫にゃんだ。きっと。僕、人間の肩とか胸とかお腹に乗っかるのが大好きにゃんだけど、この頃、ご主人の左肩に乗ろうとすると思いっきり顔に猫パンチを食らうようなショックを覚えるのにゃ。僕がたじろぐくらいのつよさで。そして左肩から追い出されるの。僕が反撃の猫パンチを繰り出しても何の効果もなくて空振りしているみたいな感触にゃんだ。ねえ、ズルいと思わにゃい?僕だけ一方的にやられているにゃよ。いくら先輩猫だからって卑怯にゃよ。ご主人を取られたくないのはわかるけど、にゃったらどーどーと決闘すればいいにゃ。にゃんて大きいこと言っているけど、実体のあるれおん猫さん相手じゃあ、僕、勝てないんにゃろうなあ…。大体貫禄も違う…。ふにゃあ。れおん猫さんがお化けで良かったかも…。左肩以外のご主人を僕が独り占めできるもん。にゃあ、僕が大きくなって対等に決闘できるようににゃるまで、しかたにゃいから左肩だけは貸しておいてやるにゃ。れおん猫、ありがたく思うにゃよ。