レオン猫の日記32

にゃあ。
ウチのご主人様ったら、黒ぶたさんの縫いぐるみに「黒ぶう」って名前を付けて、ことあるごとにぎゅうって抱きしめているんだにゃ。
ご主人には僕というものがあるというのにあんまりにゃ。気に入らないからジト目で睨んでいると、「そんな顔していると余計可愛くない」なんて言うんにゃよ。
僕が傷付いていじけていると、「黒ぶうは偉いんだよ。なにせ来年は黒ぶうの年なんだから。干支に猫年はないんだぞ、残念でした。」だって。
あんなキラキラお目目でじっと座っているしか出来ないヤツのどこが偉いのか、僕には解らないのにゃ。それにゃのにこの僕が、そんなヤツに負けるのは納得が行かないのにゃ。だけど、干支って何にゃ?