んにゃあ。兄姫(えひめ)にゃ。
この頃、寒くなってあたちはおこたの住人になっちゃっているのにゃ。
お父さんのお仕事が夜のことが増えてから、昼間お父さんがおうちにいるから、おこたを付けていてもらえるのにゃ。
にゃから、暖かいこたつの中でぬくぬく。
お父さんがいないとこうはいかないのにゃよ。
お母さんもご主人も、どっちかと言うとおこたでじっとしてないタイプの人だから、エアコンを付けちゃうの。
まあ、いろいろおうちの用事があるものね。席が温まる暇もない、ってやつに近いかもね。
にゃから、お部屋全体が暖まるエアコン派にゃのかも知れにゃいね。
それに比べるとお父さんは、こたつに潜り込むとそれっきり。
トイレに立つ時とビールを取りに行く時、煙草を買いに行く時しか動かにゃい。
見事なまでに。
あたちですら感心するぐらいにゃから、ご主人が呆れるのも判るにゃよね。
ご主人曰く、「根っこが生えてる」にゃって。
お母さんもそれを聞いて苦笑い。
でも、それだけで済んでいるのは結婚三十五周年のキャリアなのかにゃあ。
ご主人は「結婚相手はあんな風じゃないのにする!」と宣言しているけど、お母さんはまた苦笑しているにゃ。
その心の中にどんな言葉があるのか、あたちは怖くて聞きたくないにゃ、と思ったのでした。
にゃんにゃん。