黒猫日記162

みゃ。朔太郎にゃ。
ちび姫猫には困りものにゃ。
僕も夜中の運動会は時々やって、ご主人に怒られているけど、姫猫は、入っちゃいけない押入やか上っちゃいけない棚の上に上ってものを落下させるにゃ。
ご主人はその後始末に追われて大変なんにゃ。
その苛立ちのとばっちりが僕にもくるんにゃ。
朝っぱらからおかたずけを余儀なくされたご主人はえらく機嫌が悪いし、当の姫猫は隠れちゃって知らんぷり。
僕が同じ猫族として責任を取らされる羽目になっちゃう。
全く、割に合わないったらないにゃ。
僕がとろいせいだなんて言わないで。
男として逃げたりしないだけにゃ。
それに、姫猫にも可愛いところがあるにゃあよ。
だから僕は、少々のご主人の癇癪に耐えられるんにゃ。
まあ、もう少し大きくなれば、悪戯も収まるさ、きっと。
僕がそうだったように。