黒猫日記120

んなあ。朔太郎にゃ。
お母さんがお留守だとご主人を独り占めに出来て嬉しいにゃあ。
でも、ずうっと付きまとう僕にご主人曰く「鬱陶しい。」
にゃあ。そんな身も蓋もないこと言わないでよ。
お母さんの方は「さくにゃあの手触りが…。」って泣いているらしい。
ご主人は毎日会いに行っているんにゃ。
携帯は使えないし、動けないし、にゃかにゃか大変らしいんにゃ。
足が動いちゃいけないって、ベットに縛られていたりしたんにゃって。
一人でご飯も食べられなくて、ご主人が「あーん」させてスプーンで食べさせたんにゃって。
それって、僕より十分鬱陶しくない?
ご主人に横目でそう訴えかけてみたんにゃけど、軽くスルーされちゃったにゃ。
やっぱりそこは親子なのかにゃあ。
でも、ご主人の持っているヘルパー資格とやらが、すんごく役に立っているのは間違いないらしいにゃ。

まったく、どーしてそんな不自由な思いをしてまで、お母さんは病院にお泊まりしているんにゃろうなあ。
別に待っている訳じゃにゃいけど、なんとなくいつもいるのが当たり前なお母さんがいないのは、ちょっと寒いにゃあ。
おこたもまだ出てこないから、余計に寒いのかもしれにゃいけど、一人でお留守番する時間が長くなっているせいかもしれにゃいけど、寒さが身に染みるんにゃ。
にゃあ。本当に、お母さんは厄介な存在だにゃあ。