黒猫日記64

にゃあお。朔太郎にゃ。
ご主人ったら自分のことは棚に上げて僕のこと、「デブ猫」にゃって。
ヒドいと思わにゃい?
僕の体重より、自分の体重を気にしたら?にゃんて言いたくなっちゃう。でも、僕は言わないんにゃ。にゃってご主人は十分に体重を気にしているから。
「女の子に体重の事なんて言うものじゃないわよ。」って、こっそりお母さんが教えてくれたにゃ。意外と傷つくんにゃって。
にゃったら僕にだって体重の悪口なんか言っちゃいけにゃいと思うんにゃけど、ね。ま、いいか。
「年頃の女の子はデリケートなのよ」って、お母さんは言ってるけど、年頃の男猫の気持ちは誰が解ってくれるのかにゃあ?
僕がそんなことを思っていたら、「さくにゃあはまだ年頃と言うよりは反抗期だよね。」ってお母さんに突っ込まれたにゃ。
う…。お母さんには僕はまだまだお子ちゃまに見えているんにゃね。僕だってもうじき一歳になるんにゃよ。猫世界では結婚できる年にゃよ。いつまでも子供扱いは止めて欲しいにゃあ。
そんな思いが顔に出たのか、お母さんたら僕の頭を撫でながら「はいはい。」にゃって。
にやー!いいもん。僕は立派な化け猫になって、ご主人をお嫁に貰ってやるんにゃ!今に見ていろにゃ。僕は本気にゃ!その時になって驚いたって、知らにゃいからね!