黒猫日記54

にゃ。朔太郎にゃ。
明けましておめでとうにゃ。きちんとご挨拶はしにゃいとね。うちのご主人はあれでも礼儀にはうるさいんにゃよ。
にゃんて、お母さんの受け売りらしいんにゃけどね。
でも、一体にゃにがめでたいんにゃろうね?お正月?お正月って何にゃ?
あ、そーか。テーブルの上に猫の大好物ばかり並んでいるから嬉しくてめでたいんにゃ。にゃん!ハムも蒲鉾も卵焼きもみんな美味しい!
「お正月だから、さくにゃあにもご馳走、ね。」ってお母さんがお茶碗にいっぱい美味しいものを乗せてくれたにゃ。
にゃあ。にゃからお正月はめでたいのか。僕はまたひとつお利口になったにゃ。
にゃ。にゃから今、僕はとっても幸せ。美味しい物をいっぱい食べて、暖かいおこたでぬくぬくしていられるのは、僕だけじゃなく全猫にとってすごく嬉しいことだと思うにゃ。あ、あと、優しく撫でてくれるご主人の手があれば言うことないにゃあ。
お正月の期間はお休みで、ご主人もずっと僕のそばにいてくれたにゃ。それだけでも僕はお正月が好きかも知れないにゃ。
冬は寒くて嫌にゃんだけど、お正月があるだけで少しは許せる気がしてきたにゃよ。
僕にとって冬は初めてにゃから、まだまだきっと初めてのことが待っているんにゃろうにゃあ。少し楽しみかも。