みゃあ。朔太郎にゃ。
僕は猫じゃらしで遊んでもらうのが大好きにゃんだけど、紙袋も大好きにゃんだ。中でもお母さんがお気に入りのパン屋さんの赤い紙袋が大好き。中に入ったり出てみたり、端っこを噛み噛みしたり、紐に猫パンチをしたり。一人遊びには最適にゃ。その様子が面白い、ってお母さんは笑うし、紙袋から顔を出している姿がかわいい、ってご主人は写メを撮ってコレクションしているにゃ。
紙袋は三十分も遊んでいるとびりびりになっちゃうのがつまらにゃいんだ。僕がかたずけてしまってある紙袋まで引っ張り出して遊ぼうとしちゃうから、お母さんは困っちゃうんにゃって。そればかりか引き出しからはみ出ている封筒や書類やメモ用紙やその他諸々の紙類に僕の興味が移って、みんながいない間に全部引っ張り出して噛みついたり破いたりしちゃったにゃ。これにはお父さんも怒ったにゃ。僕は首っ玉を捕まれてお尻をペンペンされて暫しお説教…。にゃあ。悪いことをしたとは分かっているんにゃけど、どうしてもじゃらけるのは止められにゃい…。これって子猫の性にゃよね?え?三キロ越えの僕はもう子猫じゃない?にゃー!そんな身も蓋もにゃい事、いわにゃいでよ、ご主人の意地悪!