うにゃ。朔太郎にゃ。
毎日、暑いにゃあ。季節が夏になったんだよ、ってお母さんが言っていたにゃ。夏は暑いもの、にゃんだって。僕は今年になって生まれたから、初めての夏にゃ。暑いのも初めてにゃ。それで気がついたんにゃけど、猫に暑いのは大敵にゃ。おうちに誰かいる時は、扇風機が風を送ってくれるし、エアコンとか言うヤツが冷たい空気を出してくれているんにゃけど、みんながお出かけしてしまったら、僕には地獄が待っていたにゃ。お外の気温は三十四度。お家の中でも三十二度もあったにゃ。あとでお母さんに聞いた話にゃけど。その間僕は、ひたすらお家の中で涼しい場所を探したにゃ。こんな時はこの自慢の毛並みも恨めしいにゃ。こんなに見事に密生して生えてなかったら、もう少し涼しかったに違いないにゃ。って考えるくらい暑い!にゃ。僕は台所の床の上でごろごろして何とか暑いのを凌いでいたにゃ。ご主人が帰って来た時はほっとしたにゃ。もうちょっとで僕は蒸し猫になっちゅうところだったにゃ。だからお出迎え猫をした直後に文句が出てもしょうがない、と思うにゃ。それなのにご主人たらなんだか酷く苛々していて、僕に一言、「うるさい。」にゃー!にゃー!それはにゃいでしょ!おとなしく良い猫してお留守番していたのに!なにさ、今日は一緒に寝てあげにゃいから!
(…人間には一歩家を出ると色々あるんだよ。たまにはそっとしておいて欲しい時もあるんだよ。さく猫もうちの猫なら、れおん君みたいに理解してよ。by飼い主)