うにゃ。朔太郎にゃ。
僕、昨日お父さんに目一杯怒られたにゃ。どーしてかっていうと、台所の流しの中の三角コーナーに入っていた厚切りハムステーキを、夜中にこっそり食べちゃったからにゃんだ。ちゃんと夜ご飯にかりかりをもらって、おまけにお父さんからいつものようにお裾分けをしてもらっていたんにゃけど。言い訳すると、それは夜中じゃなくて明け方で、僕の朝ご飯タイム、というか、お母さんが起きる時間の一時間前だったんにゃ。わかる?一番お腹が空く時間にゃ。だから、おうちの中を探検隊していて見つけた美味しそうな物に食いついちゃったのにゃ。僕、それまで台所にそんな美味しい物があるにゃんて知らなかったのにゃ。お母さんもご主人も先輩猫さんの悪い癖に懲りていたから、三角コーナーに食べ残しを入れっぱなしになんてしていなかったんにゃ。それがついうっかりその日に限って忘れちゃったのにゃ。朝になってもお母さんに朝ご飯を催促しないのを訝しく思ったお母さんが、僕の悪さを発見して、「朝御飯抜き」って判断即決定。そのあと起きてきたお父さんとご主人に報告が行ったにゃ。お父さんは僕をお膝に抱き上げてこんこんとお説教。ご主人は一言。「さく猫、おまえもか!」そして軽蔑の眼差し。ふにぃ~。朝御飯抜きもお説教も辛かったけど、ご主人の冷たい目が一番堪えたのにゃ。ご主人は先輩猫のその野良猫時代の癖がとってもイヤだったんにゃって。だから僕まで野良猫みたいに盗み食いしたからすごく失望したんにゃって。野良猫だった時期もないはずなのにって。にゃあ。僕は捨てられてすぐ貰われてきた猫にゃから野良の経験はにゃいんだけど、少しだけひもじい思いはしたにゃ。だからつい、食べられるときに食べないと、って意識が働いたのかにゃあ。僕はそう分析するにゃ。ねえ、ご主人。僕、そんなわけでまた悪さをするかもしれにゃいけど、勘弁してくれにゃいかなあ?僕、まだ食べ盛り、育ち盛りにゃんだし。ね?
(…イヤだ、と言ってもやるんでしょう?あんたは。なにせこの頃、やることなすこと白猫れおん君に似てきたもの。しかもイヤなとこだけ。本当、今後黒れおん君と改名しない?by飼い主)