暑くなって来たのにゃ。
僕も大概の猫と同じで、暑いのにはめっぽう弱いのにゃ。
見かねてお母さんが保冷剤の入れられる猫ベットを買ってくれたんだけど、なんだか僕はそれがあんまり好きじゃないんだにゃ。
何故かというと、うちには実体のない先輩猫さん達が大勢いて、その中のお一人がベットに既にお休みになっているからなのにゃ。
やっぱり先輩は怖いし、猫の世界でもたてなきゃいけない存在なのにゃ。だから、僕はベットに入るのを遠慮しているのにゃ。でも、この話は、ご主人様には理解して貰えないんにゃ。僕はそれがとっても不満なのにゃ。
レオン猫の日記23
うみゃあ。
サッカーのある日のお父さんはとってもエキサイティング。
特に日本戦はヒートアップ。ビールを片手に普段じゃ考えられないくらいに目が据わって、声まで大きくなるのにゃ。
それだけならまだいいのにゃけれど、テレビに向かって怒鳴るのにゃ。無口でお笑いの大好きなお父さんが、いきなり怒鳴り出すから、僕もご主人様もお母さんも飛び上がってしまうのにゃ。まったく心臓に悪いったらこの上ない、悪い癖だと思うのにゃ。
レオン猫の日記22
この間、僕はお医者さんに連れて行かれたのにゃ。
首筋にはげが出来たのにゃ。どうやら脱走してお散歩してた時に、のみさんにたかられたらしいのにゃ。
おかげでぶっとい注射を二本も打たれてしまったのにゃ。ぐすん。ご主人様ったら自業自得だって笑うから、僕は余計に傷ついたのにゃ。
しようがないのにゃ。たまにはお外にも出ないと、僕だってストレスが溜まってしまうのにゃ。自然が僕を呼んでいるのにゃ!
レオン猫の日記21
にゃんにゃっ!
とーとーぼくはやったのにゃ!あの、お騒がせねずを捕まえてやったのにゃ。
苦節数カ月。我ながら頑張ったのにゃ。天井裏から夜中に流しの三角コーナーを目指して降りてくるのを発見した僕は、ひたすら待ち伏せ作戦に出たのにゃ。
流しから瓦斯台方向は体重が重くて年を取った今では無理にゃ。だから、ねずが油断して床のゴミ入れを狙って来るのをじぃっと待ったのにゃ。今回は一撃必殺。爪を切らないでいてくれたお母たんに感謝にゃ。でも、牙がにゃいからとどめがさせにゃい…。
押さえ付けている所をお父さんに取り上げられてしまったのにゃ。
ぼくは自分でご主人様にブレゼントする気でいたのに…。少し残念にゃ。
でも、どーしてご主人はぎゃあぎゃあ言って逃げ回ったんにゃろう?あんにゃに素敵なプレゼントをあげようとしたのに。不思議にゃにゃあ。
でも、何時かもっとおーきなねずを枕元に置いておくね。僕の愛情の証にゃ。(やめてくれー!By飼い主)
レオン猫の日記20
この間、僕が二匹目のねずを捕まえてご主人のところに持って行ったら、ご主人「うぎゃっ!」って叫んで固まってしまったのにゃ。
そんなに嬉しかったのかにゃあ、僕のプレゼント。
にゃんだか今年の夏はねずハンティングで明け暮れしたような気がするにゃ。
ご近所で建て替えのため、取り壊しがあって、そこに居たねずが皆お引越をして来たからだってお父さんが言っているにゃ。
また一軒取り壊ししているから、僕のねず見張りの日々はまだまだ続きそうにゃ。
レオン猫の日記19
この間お母さんが検査で入院したのにゃ。
お母さんがお留守だと、僕はご主人様を一人占めに出来てとっても幸福なのにゃ。
お父さんはご飯がまずいって不機嫌にゃけど、僕としてはお昼寝の邪魔はされないし、座布団は占領できるし、いう事ないにゃ。でも、ご主人様に追っ掛け回された時に非難する場所がないのは困るにゃ。それに淋しい時に撫でてくれる手がないのもどうかと思うし。
やっぱしお母さんは家にいた方が良いのかにゃあ。猫の思いは複雑にゃ。
レオン猫の日記18
んにゃにゃー!
何度チャレンジしても、牙のにゃい僕にはねずは取れにゃいのにゃ。
見兼ねてお父さんが「せめて追い出してくれ!」って言うから、頑張ったにゃ。
敵は五百のペットボトル程もあるちょー大物!台所中を三周して居間に突入。そこを駆け抜け、寝室を突破。裏窓から奴はまんまと逃走。
やった!追い出し成功!お父さんに褒めてもらえる!筈にゃったのに、三十分後、あの忌ま忌ましい奴は、居間のなげしをのそのそ歩いて登場。今度はお父さんと二人で追っ掛けたんだけど、見事逃げられました…。お父さん、ごめんにゃにゃい。ぐすん
レオン猫の日記17
うにゃあ。
家のご主人様ったら、僕が気持ち良くおこたで寝ているとこを引っ張り出すものだから、僕は反射的に逆らっちゃったにゃ。そしたらこたつ布団に牙が引っ掛かってぽろりと落ちたのにゃ。
どーしてくれるのにゃ!僕の牙!これじゃネズミなんか絶対取れにゃい!なんて…嘘にゃ。ほんとは思わずラッキーって叫びたかったにゃ。牙はもう大分前から虫歯だったし、抜けても痛く無かったし、第一もうネズミを取らなくていいにゃ!
ご主人は焦ってたけど、僕は全然平気だから、大好きなご主人様、気にしなくて良いにゃよ!
レオン猫の日記16
大変にゃ!
家のお台所にネズミが出没したのにゃ。
お父さんに退治を命じられて僕は、必死の決心で臨んだのにゃ。どうやら敵は一匹だけ。しかもたいした大きさじゃない。
僕は爪研ぎ段ボールの上で待機していたにゃ。そしたら夜中の丑三つ時、やっこさんが姿を現したにゃ。
誰もいないと思っていたのか、のそのそ床に降りて来たところを僕は一気に飛び掛かったのにゃ。でも敵もドブネズミのはしくれ、反射神経は流石にゃ。すんでのところで身をかわし、僕とねずはすったもんだの取っ組み合いになったのにゃ。結局息切れの為この日は逃げられた
レオン猫の日記15
にゃあにゃあ。
お父さんったら酔っ払って帰って来たかと思ったら酷いんにゃよ。お腹空いてカップラーメン作ろうとしてたみたいにゃんにゃけど、お鍋を火にかけて自分はごろんと横になって僕に「お湯が沸いたら起こして」だって。
そんにゃあ。いくら僕でもそれは無理にゃ。
でも「簡単だろ?いつもの様に流しにのっかって、お鍋を覗いてりゃいいんだから」って言うんにゃよ。信じらんにゃい。
確かに夜中に白猫探検隊をしてあちこち上っているけど、それとこれとは違うにゃ。「酔っ払いだから」って慰められたけど、僕の立場はどーなるにゃ?